昨日、これを書いてふっとテレビをつけたらやってました。桑田さんのテレビですね。以前やっていた番組が復活したわけですが。でも、飛ばしてましたね。サザンを休止して身軽になったんでしょう、エッチ度満点。エッチというより艶ネタというんでしょうか。
見ながら、ふっと、昔いた芸人さんを思い浮かべました。柳家三亀松という都々逸の芸人さんですよ。僕もそんなによくは知らないのですが、子供のころ、時々テレビで見たことがあります。今でいうシモネタが多いんですよ。子供にはわかりませんでしたが。艶笑系芸人さんというんでしょうか。
三味線で都々逸を歌いながら、女ことばになったり、身をくねらせたりして、溜息が入ったりするんですね。昔のお座敷にはそういう雰囲気があったんでしょう。彼を思い出しました。桑田さんは、ああいう艶笑系の世界をブルースでやろうとしてるのかもしれない、と思ったりしました。
彼の中には、そういう芸人的なアウトローな感覚は昔からありますしね。ロックがお茶の間のものになって毒気がなくなることになじまないというのはずっとあるんでしょうし。サザンの休止も、ひょっとしてそういうことと無関係ではないのかもしれないなと思ったりしました。
彼の歌謡曲へのこだわりも、大衆性ということと無縁じゃないんでしょうし。サザンの初期にあったシモネタロックはまさにそういう路線とも言えるでしょうし。艶のあるブルース。誰もやってない世界じゃないでしょうか。そういう意味の桑田さんらしさは顕在でした。
というようなことを思ったりしましたが。連休ですね。今日は5月5日のNHKFMの「拓郎三昧」の選曲に頭を悩ましてしました。思ったより大変で、今からプレッシャーで夢を見てますよ、情けない(笑)。僕より詳しいファンの方はたくさんいますし。10時間ですしね。どうなりますか。
明日は原稿です。連休で締め切りが速まったりします。世間様がお休みの時は、忙しくなる。これは芸人の正しいあり方かもしれません、ってお前は芸人か(笑)。30年ほど前の陽水さんのセリフを借りれば「日本の法律は満員電車に乗らない人を守ってはくれない」ですからね。芸人さんもそうですね。
守ってほしいことはたくさんあるんですけどね。でも、今の日本は満員電車に乗る人のことも守ってくれなさそうです。政治的な話は控えますが。というわけで、今日の曲ですね。サザンで「女呼んでブギ」。この路線は永久になりそうですね(笑)。じゃ、おやすみなさい。