という感じでした。さすがでしたねえ。言葉の切れ、話しのテンポ、回転の速さ、ウイットに富んだ比喩、嫌みのない知性。今のDJでもあれだけ人の気持ちをそらさないで話しをする人はいるかな。ラジオのために生まれてきた人、という感じでしょうか。まさしく伝説の人、という印象でした。
伝説の人、というのは過去の人について言うのかな。そうだとしたら、ニュアンスが難しいかな。でも、ラジオが一番熱かった時代に20代でスターになったんですから、そういう裏付けがないとなれませんよね。僕よりも年上だというのにそういう衰えを感じさせなかったわけです。思わず、聞いてしまいましたもんね。聞いてちゃしょうがないんですけど(笑)。
あ、誰のことを書いているかというと、亀渕昭信さんですよ。昨日書いた「オールナイトニッポン40周年記念6枚組コンピ」というCDが出るんですが、それにつけるブックレット用の亀渕さんと上柳さんとの対談がありました。難しかったんですよ。スタンスが。出来れば番組にもしたい、という話しもあったせいかな。もうちょっとうまく話しを進行出来たんじゃないかな、とまたしても反省モードでありんす(笑)。
マイクの前ですからね。位負けしたのかな。、情けないけど。風邪の影響で喉の調子もいまいちだったしとか、一丁前なこと言ったりして(笑)。だって、カバン一杯の資料をお持ちでしたからね。まずその姿勢に感激でしたし。それを使うような話しに持って行けなかったんですよね。
僕はお笑い系の人とはほとんど接点がないですけど、ああいう人、いましたかね。落合恵子さんとかも絶妙な言葉のエロキューションの持ち主でしたけど、全然タイプが違いますし。そういう意味では拓郎さんかな。天才的なテンポとオーラを持っているのは。亀渕さんは、そういう感じでしたね。感心ばかりですけど(笑)。
今は、しゃべってないんですよね。勿体ないな。あんなに音楽に造詣が深くって愛着もあって、ラジオが大好きで、という先輩はほんとにいません。また仕事させていただきたいなと思った次第です。お聞きしたいことはまだまだありんすよ(笑)。何だ、このありんすというのは(笑)。
そうだ、亀渕さんの書いた「35年目のリクエスト」という本は良かったですね。当時のリスナー
がくれたハガキを頼りに、今何をしているかを辿ってゆくという企画でした。じんわりと泣けるんですよ。ハガキの口調って、声にすると切ないですね。そういう声が聞こえてくる本でした。
東京キッドブラザーズという劇団があって、そこのミュージカルでよく深夜放送風なハガキふうなセリフがあったんですけど、あれも好きでした。何だろうなあ。肉声な気がするのかな。でも、ああいう企画をやってみたかったんですよね。
去年、「つま恋」の時に、75年のビデオに映っている人が今何をしているか探して会いに行こうという話しをしていたんですが、実現しませんでした。ラジオのリスナーの今。ラジオって、そういう媒体なんですよ。
というわけで、忘れられない日になりました。力不足でしたけど(笑)。今日の曲、こういう感じで、ラジオを聞いてました。RCサクセションで「トランジスターラジオ」。じゃ、お休みなさい。