初めて行きました。浜松町の文化放送。以前は四谷三丁目にありましたからね。引っ越して一年ちょっと経つのかな。立派な建物でしたねえ。浜松町の貿易センターのすぐそば。駅からそのまま行けるんですから、大したものです。
でも、いきなり建物を褒めるというのもどうなんでしょうね。生まれたばかりの赤ちゃんを褒めるのに、いやあ、きれいなお着物ですねえ、って言ってるみたいかな、そんなつもりはないんですけど、いや、あるか、どっちだ(笑)。
四谷の文化放送はなじんでましたからね。20代の大半を過ごしてましたし。朝から夜中までの番組をやってましたから、住んでいるようなものでした。もちろん会社員じゃないんですけど、古巣というとやっぱりあそこなんだろうなと思ったりします。
今日の番組は「TEPCOトークマルシェ」という番組で、パーソナリテイは安藤和津さん。デイレクターが、四谷時代からいる数少ない仲間だったりして呼んでもらえたんですが、面白かったですねえ。本のプロモーションにはあんまりならなかったかもしれませんけど(笑)。
安藤和津さんとは初対面でしたし、ほとんど知識もなかったんですが、いわゆるセレブな人、ハイソな女性、というイメージだったんですが。意外でした。だって70年代のロックミュージカルのはしりだった「ヘヤー」の出演者でステージで踊っていたというんですから、ビックリ。
日比谷のロックコンサートの常連で、手作りのアクセサリーを売ったり、六本木を裸足で歩いていたそうです。ヒッピーですよね。そうなんですよね。あの頃の六本木ヒッピーは育ちが良い裕福な環境の子息や令嬢が多かったんですよ。その象徴的な存在だったわけです。
話しは、その頃の話しで盛り上がりました。番組スタッフが驚いてましたからね。あの方がそういうことを書いたり放したりするとイメージ変わるだろうなと思いました。もちろん良い意味で、ですけど。ユーミンの姉御分的存在になるんでしょう。人は見かけによらないという感じでした。
そういう意味で言えば、今日は六本木と新宿のサブカル時代を一度に振り返ったことになるのかな。夕方、東京国際映画祭の事務局に行って、「新宿泥棒日記」を見せてもらいました。68年の映画ですね。大島渚監督。横尾忠則さん主演。唐十郎さんと状況劇場全面協力&出演作です。
毎日新聞の「70年代ノート」で参考にしようと思って探していて見あたらなかったんですが、今回の「東京国際映画祭」での「映画が見た東京」というテーマで上映されるんですね。23日かな。渋谷文化村シネマ1ですけど。それを見ていると間に合わないということもあって、ご厚意で先に見せていただくことが出来ました。
不思議な映画でしたねえ。詳しくは知りませんけど、ゴダール風なヌーベルバーグの日本版なんでしょうね。前衛的かつ哲学的。当時もそう思いましたけど、今の若い子には返ってシュールに見えるんでしょうか。新宿の街は記録されていましたね。
あ、先日出た「週刊文春」今週号の書評欄「今週の三冊」に「みんなCM音楽を歌っていた」が取り上げられています。評者は泉麻人さん。うれしかったです。機会があれば是非。書評欄は後ろの方ですよ。ということで明日はNACK5「J-POPマガジン」。スピッツのインタビュー後編です。
今日の曲です。ミュージカル「ヘヤー」の出演者は、すごいですよ。小坂忠さんとか吉田美奈子さんとか、GAROのボーカルとか元タイガースの加橋かつみさんとか。その中に安藤和津さんもいたのか。すごいな。
じゃ、トッポこと加橋かつみさんが歌うタイガースの曲を。「花の首飾り」を。この間もタイガースをかけたね。やっぱり好きなんだ(笑)。そうだ、TEPCOというのは東京電力なんですね、そんなことも知りませんでした。じゃ、お休みなさい。