レッチリと書いてからちょっぴ気り恥ずかしい感じもしたんですよね。何だか無理しているみたいで。若ぶっていると言いましょうか。ミスチルというのは普段からなじんでいる呼び方ですけど、レッチリはどこか居心地が悪い。じゃ、使わなければいいじゃんね(笑)。
レッド・ホット・チリ・ペパーズ。通称レッチリ。てっちりじゃないですよ、古いギャグですけど(笑)。東京ドーム二日間公演の一日目。何というのかなあ。音楽ファンとしては、楽しんだわけですけど、日本のポップスに関わっている身としては若干複雑だったと言いましょうか。
やっぱり良かったんですよ。演奏がすごい。さすがに90年代以降のシーンを変えただけのことがある演奏力。ジャズもファンクもヘビメタも、ラップもみんな飲み込んで、メンバー4人ががっぷり四つになって作り上げてゆく。それは圧巻でした。
東京ドームで洋楽のバンドを見るのは三年前になるのかな、ストーンズ以来でしたけど、そういう意味では対極でしょうね。片や、エンターテイメントの産業ロックの最高峰で、片や、より演奏に特化したロックバンドの真骨頂。ミクスチャーの頂点と言う感じでした。
でもなあ、という感じだったんですよ。ここから先はJ-POPの当事者としての危機感ですけど。あれだけの演奏を見せつけられたら、ロックファンは、洋楽に行くよなあという感じでもありました。言葉が通じなくても演奏で納得させられますね。この間のマイ・ケミカル・ロマンスの武道館の時は、彼らの曲の受け入れられ方にかなりショックを受けたんですが、今日もそういう感じがありました。
考えてみれば、レッチリにしても、もう10年間日本に来ているわけですよ。あの豪雨の第一回目のフジロックに出ましたからね。僕は、帰りが心配でイエモンが終わって帰ってしまったんですけど、あれから10年近いですしね。かつての洋楽のバンドのように、メジャーになってから突然やってくるんじゃないわけですから、日本にファンも根付きますよ。
そこなんですよ、問題は、と力説です(笑)。日本のレコード会社は、ますますコンサートに対して消極的になっているわけですね。配信に目がいっているんでしょう。でも、洋楽のバンドが、それだけこまめに来日して、積み上げてゆくのに、日本の業界にそういう志向が減っているというのは、どういうわけだ、という危機感。お分かり頂けますでしょうか(笑)。
JALみたいだな、と突然思いました(笑)。日本語が通じます、というところに安住していたツケが回ってきているわけですからね。わかりにくいかな(笑)。メジャーリーグの魅力に対抗するプロ野球みたいなものかな。日本のポップスというのは。
そんな話しはまた今度、時間切れです。あ、昨日のコメントにありましたが、トミーは残念ながら美猫じゃないです(笑)。白と黒で、顔は藤子不二男の「笑うセースルマン」の女の子版という感じかな。というと可哀想ですけど(笑)。性格は可愛いです、もちろん。
ということで、今日の曲ですね。洋楽はかけたくないなあ。でも、圧巻だったんで、しょうがないですね。レッチリで「BY THE WAY」を。明日はミスチル(こっちは自然だ)の横浜アリーナ。どういうライブなんでしょうか。じゃ、お休みなさい。