さっきまでNACK5の「K’s TRANSMISSION」という番組の構成台本を書いてました。あの中の「J-POPスクール」というコーナーですが、パーソナリテイは言わずとしれた坂崎幸之助さんであります。もう長いんですよ。「J-POPスクール」は先々週200回となりましたが、倍くらいありますね。
で、そのコーナーで最近、アーカイブシリーズがあって、それが結構好評のようなんですよ。音源は、レコード会社各社が協賛して出している「歌年鑑」という年代別のオムニバスセットを使っているんですが、その選曲がなかなか面白いわけです
フォーク&ニューミュージックと銘打っているせいか、フォーク全集では入ってこないヒット曲系のものも入っていたり、幅が広いです。で、今週は1979年をやるというわけで、その頃のことを調べたりしてました。
1979年。どんな曲が入ってるかというと、「きみの朝」「面影橋」「道標ない旅」「アメリカン・フィーリング」「虹とスニーカーの頃」「関白宣言」「ポーラースター」「大阪で生まれた女」..他。という具合。普通は入らないポップス系も入ってるんですよ。
70年代の終わり。色んな事があったなあと感慨モードに入ってました。インベーダーが大ブームになった年、ウオークマンが登場した年。道路交通法が改正になって、暴走族の集団走行が禁止になった年。そして、「江夏の21球」で広島が近鉄を破って優勝した年..。
70年代から80年代という橋渡しの年でしたよね。インベーダーゲームとウオークマンは象徴的だったな。ピコピコですね。喫茶店にゲームが入ったのもこの頃でしょう。ウオークマン第一号も画期的でした。それが今IーPODに変わったわけです。YMOがブレイクしたのもそんなテクノ元年という背景がありました。
1979年で印象的なのは、やっぱりコンサートですよ。拓郎さんの篠島と武道館ラッシュ。多かったですよね。千春さん、こうせつさん、ゴダイゴ、桑名正晴さん、原田真二さん、そして甲斐バンドの二日間!武道館が珍しくなくなったのがこの年からでしょう。
甲斐バンドの武道館は良かったですよね。「70年代のドラマは全て終わりました。俺たちは80年代へ行きます」という名台詞がありました。大晦日には拓郎さんの青年館もありました。テレビ中継もあったんですよね。青年館を見て、そのまま浅草のニューイヤーロックフェスに行ったんだ。みんな80年代に向かってアクセルを踏んだ、そんな大晦日でしたね。うーん、猛烈になつかしい。
甲斐さんの「サウンドストリート」に拓郎さんがゲストに出た時に、僕のことを話題にしてくれたんですよ、って、いきなり個人的なミーハー話になってすみません(笑)。でも、忘れられない出来事でした。あれから28年ですからねえ。絶句&落涙でしょうか。そんなバンド名はどうかな。ZEKK&RAKURUI、CHAGE&ASKAみたい、じゃないね(笑)。彼らも79年デビューでした。
たまには、そうやって懐かしがるのも良いかもしれません。しょっちゅうだと、あまりに懐古的ですけどね。そんなわけで、今日最後の曲です。やっぱりこれですよ。甲斐バンド武道館のハイライトでした。「100万ドルナイト」。あの”路上感”こそ70年代の終わりかなと思います。ミラーボールが回ってます。じゃ、お休みなさい。