寒いですねえ。いきなり冬ですよ。スタジオの中でガタガタ震えてました。だって、暖房がないんですから、別名”氷のスタジオ”と言うんですよ、というのは嘘です、NACK5の名誉のために言っておきますが、もちろん暖房完備です。局の人から怒られますね(笑)。
でも、結構寒かったのは確かですね。僕らの使うスタジオは、その前は深夜放送に使っていたのかな。夜1時から朝6時までやっている「RADIOX」という番組があるんですが、その後が僕らだと思います。だから結構時間が空いてるんで、暖気が逃げているということもあるんでしょう。スタジオも結構広いですからね。暖まるまで時間がかかります。それは本当です。以前、NACK5が浦和にあった時は、割と使い込んだスタジオだったんですけど、今の本社スタジオは新品、立派、NHKにも負けてません。
あ、それは言い過ぎかな。だってNHKのスタジオは特別ですよ。何でこんなに広いの、というくらいにだだっ広い。人数も多いですしね。民放は質素ですよ。最小限のスタッフとこじんまりやっている感じです。それがラジオの良さなんですけどね。
70年代に、また70年代ですけど、すみません(笑)。70年代に見た映画でラジオを舞台にした印象的な映画が結構ありました。例えば、ジェームスデイーンの「理由なき反抗」でしょ。ジェームスデイーンと喧嘩相手のリーダーとのチキンランのシーン。チキンランというのは壁や崖に向かって突っ込んでいって、どっちが先に脱出するかという度胸試しみたいな、ま、かなりヤバイ走りなんですが、その時に、降り損ねて崖から転落した相手のリクエストが、ラジオから読まれるんですよね。
アメリカングラフィテイもそういう映画でしたよね。ウルフマンジャック。カーラジオとロック、そして彼のDJ。バニシングポイントという映画もありましたね。アメリカ大陸を横断する暴走車をラジオのDJが応援するという映画でした。スタジオで自分で選曲して自分でしゃべるという、たった一人で出来てしまう、アメリカのラジオは格好いいなと思いました。
そうだ、昨日話しに出た(というより自分で出した)「グレンミラー物語」もラジオでしたね。グレンミラーが乗っていた飛行機が行方不明だというニュースをラジオで聞くんですよ。印象的なシーンでした。やっぱり、ラジオは良いなと思います。
昔、テレビの仕事もしたことがあるんですよ。音楽番組でしたけど。やたらと人数が多くて、打ち合わせばっかりで空しくなって辞めたことがありました。中には偏屈なスタッフもいたりして、「何でこんなヤツと一緒に仕事をしないといけないんだろう」とか、このスタッフと俺と、どういう関係があるんだろうとか、色々考えてしまったんですね。歯車というか自分の位置が見えなかったというのかな。ラジオはそんな心配はありません。
テレビは政治が多いですしね。政治というのは、世の中にこと、と言う意味じゃなくて、事務所同士の駆け引きとか、視聴率を取るための仕掛けとか、もちろん手柄争いとかね。個人で仕事が出来る世界じゃないんですよね。と、まあ、テレビのことはどうでも良いですけど。
ラジオ、聞いてくださいね、といきなりお願いになってます(笑)。一応、聴取率というのもありますし。お陰様で「J-POPマガジン」は悪くないですが、というより良いですけど。これからもよろしくお願いします、と思いがけない話しになりました(笑)。
そんなわけで、今日最後の曲ですが。ラジオをテーマにした曲はほんとに沢山あります。音楽とラジオは一体ですからね。何だろうな。やっぱりこれかな。サザンの「DJコービーの伝説」。あの曲は小林克也さんがモチーフなんだそうですね。そうですか。NACK5「ファンキーフライデイ」は聴取率ダントツの一位なんですよ、と業界話でした。じゃ、お休みなさい。