ビートルズの新作ですよ。何だか不思議な気がしました。「Let It Be(naked)」の時もそういう感じがありましたけど、レコード屋(敢えてそう言いますけど)を出る時に、妙な感慨と泣きそうな気分になったのはなぜでしょうね。ビートルズの新作を買うという行為に何か、よみがえるものがあるのかもしれません。
レコード屋に行って欲しかったCD(でも、レコードでも良いですけど)を買うときのあのドキドキ感というのは高校生の時から変わらないんだと思います。で、買って、家に帰って少しだけ聞いたんですが、何だか予想と違うんですよ。
ジョージマーテインの息子が、ビートルズの全トラックを聞いて、再構成したという話しは聞いていたんですが、これは懐かしいとか言ってられないぞと、中断、改めて聞きます。「Let It Be(naked)」とはちょっと意味合いが違いますね。新作というよりリミックスアルバムという印象かな。でも、明日は、マジなインタビューがあるんで、ビートルズに引っかかっているわけには行かないんですよ。
それはそうと、CDショップのDVDコーナーの充実ぶりには驚いてしまいました。ぐるっと回っただけなんですが、すごいな、特に旧作ものというのかな。60年代70年代の映像、ライブやテレビ番組のDVD化がすごい。「エドサリバンショー」が全10何巻かな、あれは買いそうになりました。
でも、これまたカミサンに「またこんなに買ってきて、いつ見るのよ」と言われるのが落ちですから、我慢しましたけど。すごいな。エルビスやビートルズはもちろんドアーズやジェファーソン・エアプレーン、歴史上のバンドやアーテイストがズラリでした。リアルタイムでこういのを見ていたら人生が変わったろうなという感じでした。
何と言うんだろう。仕事を全部辞めてしまって、そういう懐かしい映像や音楽に浸って暮らすのも良いかもしれないなと思ってしまいました。何だか昨日と全然言ってることが違うね(笑)。団塊の世代イコール懐メロという図式は嫌いだとか言ってたのに(笑)。でも、そういう思い出が一番多いのも団塊ですよね、と自己矛盾甚だしいです(笑)。
”ロック隠居”ーー。良いかもしれないね(笑)。テレビもラジオも聞かずに誰にも会わずにひたすら60年代70年代漬けになってるんですよ。ま、出来ないだろうな。頭がおかしくなるだけでしょうね(笑)。話し相手もいなくなるだろうしね。朝起きて、いきなり、「大変だ、ジム・モリソンが、死んだ」とか言い出したら。きっとカミサンも呆れて逃げるだろうね(笑)。
そういう集まりの老人ホームとか出来たりしてね。入居審査は、その頃のバンドメンバーと代表作の口頭試問。館内の放送は全部その頃の番組で、新聞も30年前のカレンダーで送られてくるとか。みんな一気に若返ったりしたら、どうするんだろう、老人ホームなのに、と馬鹿なこと言ってないで、明日のインタビューに備えなさい!
というわけで、全然オリジナルと違うビートルズの「新作!」盤「GET BACK」を。じゃ、お休みなさい!