という原稿を書いてました。もう3年間くらいになりますか。スタジオジブリという有名なアニメの制作会社がありますけど、そこの「熱風」という機関誌で「CM音楽の歴史」について毎月連載してました。「スタジオジブリの好奇心」というサブタイトルがついている非売品の雑誌で、普通の雑誌では取り上げないようなテーマの特集を組んだり、なかなか面白い雑誌です。
で、そこで、毎月書いていたのが「CM音楽の50年」という連載です。毎月7ページはありましたから割と読みでがあったと思います。その連載は今年の春に一旦終了して、それに手を入れ直して年内に単行本にする予定だったんですが、ご承知の通り、夏前からは全く、そういう余裕がなくなってしまい、「つま恋」後は、ますます再起不能状態になってしまい、そのままになってました。でも、このままだと年内に出ないということで、書き加えないといけない部分を書いていたという次第です。ギリギリですよ。
それは、大森昭雄さんという一人のCM音楽プロデユーサーを軸にして、彼の残した作品や、それに関わった人、そして、その時代の他のCM音楽にも触れているというドキュメンタリーなんですが、きっと、今まで、こういう本はなかっただろうなというものになってます。
大森さんという方は音楽業界では知らない人がいないという人物で、60年代から今まで現役で仕事をしてらっしゃる方で、彼が手がけた作品は、大滝詠一さんの「サイダー」のシリーズや、矢沢永吉さんの「時間よ止まれ」やこうせつさんの「夢一夜」、西武百貨店の「おいしい生活」や「不思議大好き」のシリーズ、斉藤哲夫の「今の君はぴかぴかに光って」など、名作揃いです。
何しろ、大滝さんも達郎さんも、矢野顕子さんも、みんな彼によってCM音楽に手を染めたという人ですから。フォークやロックとCMを結びつけたプロデユーサーです。しかも、三木鶏郎さんというCM音楽の巨人の元でそのキャリアをスタートしているわけで、彼を辿ることはそのままCM音楽の50年なんですよ。
あんまり紹介されることのないCM音楽なんですが、実は奥が深くて、人間模様もあるという、そんな本なんですが、もっとうまい紹介が出来そうです(笑)。機会を改めて、もう少し詳しく話します。でも、日本で初めての本になると思います。
脱・つま恋症候群。頑張りましょう(笑)。そんなわけで、昔の話しを色々書いてましたが、今週の「BAYFM・モザイクナイト」は、21世紀にデビューしたニューカマーの総特集ですよ。お楽しみにしてください、これ、口癖ですけど(笑)。
今日最後の曲です。放送作家をしている時に、この曲がテーマだった「三ツ矢フォークメイツ」という番組も書いてました。大滝詠一さんで「サイダー'73」。あなたがジンと来るときは私もジンと来るんです。サイダー~!お休みなさい!