普通、一ヶ月くらいじゃ、そんなに”あれから”みたいに大げさには言わないかもしれませんね。あれから5年とか10年とかじゃないと。昔の時代劇なんかによくありましたね。ストーリーが結構複雑で、どうやって時間の経過を説明するんだろうと思っていると、いきなり画面が変わって、あれから10年とか、一気に舞台が変わってしまうというヤツです。
そういう時も一ヶ月程度じゃそんなに時間が経った感じがしないでしょうけど、今日、大宮ソニックに行って、やっぱりどっか不思議な時間の感覚でした。昨日のことのようにも思えるし、随分前のようにも感じるし。その辺が一ヶ月という所以なんでしょうけど。でも、肌寒いくらいの雨でしたし、あの日が遠く感じられました。
拓郎さんは元気そうでしたね。長いステージを休憩もなく歌いっぱなしでした。あの体力にはほんとに頭が下がりますね。頑張らないとと思わされます。それは、客席にいる皆さんと全く同じ感じ方だと思います。同い年ですからねえ。
終演後、急いで帰ってNHKの録画を見ました。これも今日、会場にいた殆どの人と同じでしょうけど。でも、当日会場にいたわけで、画面で見るのはあれから初めてでしたから、改めて、色んな空気が出来事がフラッシュバックしてきました。新聞や雑誌の原稿は書いたんですけど、「事後本」の原稿はこれからなんで、いい復習になりました。
大宮ソニックがメチャクチャ小さく感じられたのは、やっぱり視覚にあの会場が焼き付いているせいでもあるんでしょうね。ライブハウスかなんかで見ているような感じでした。武道館でもそういう感覚になるんでしょうか。だとしたらとっても新鮮な武道館になりそうで楽しみです。
このアンコールツアーは、一観客ですから、全部見るとかそういうスタンスではないんですけど、しみじみ度は結構高そうです。「つま恋」は、何よりも無事終わるかどうかが最重要課題でしたから、そんな風にはなれなかったところもありました。
でも、寒いですね。風邪ひかないように気をつけてくださいね。今年も後二ヶ月ちょっとしかないんですよね。と帰りの電車の中で思いました。お互い、無事に残りを過ごしましょう。ということで今日最後の曲は、改めて、あの空気を思い出したんで、「聖なる場所に祝福を」かな。2006年が祝福の年として終わりますように。じゃ、お休みなさい。