気になりますねえ。台風の動き。さっきの天気予報でも、19日には日本海に抜けるだろうと言ってましたけど、ほんとうにそうなってくれることを祈るばかりです。九州から中国地方は水害も起こってますしね。もし、20日もそんな天気だったら、仕込みは大変ですよ。あ、もちろん23日の「つま恋」のことですけど。
今まで、色んなコンサートを見てきましたけど、今回は全く違う感覚です。ここまでスタッフ的なインサイダーになって臨んだことがなかったせいもあるでしょう。ツアーの全行程に同行するという経験はありますが、それはあくまでも”取材者”としてだったわけで、今回は、違いますからね。当事者的な心配だったりするわけです。
でも、妙な雨が多いですね。日本の秋の長雨というのはシトシトと煙るような静かな雨と相場が決まってましたけど、最近は、ドカッと降る豪雨が多いですもんね。よく言われてますけど、温暖化で空気が湿って居るんで、降る雨の量も多いということなんだそうです。日本の亜熱帯化ですよね。東京でも、今までは見ることが出来なかった南洋系の動物や植物が発見されたりしてます。だから台風も多いということになります。
温暖化。世界の指導者はどう考えて居るんでしょうね。地球環境の未来を考える京都議定書にアメリカがサインをしなかったのを記憶してますが。あれはどうなったんでしたっけ。各国が足並みをそろえないと、環境問題なんて解決するはずがないのにね。
雨の中の仕込みは大変ですよ。90年の浜田省吾ツアー「オン・ザ・ロード90」に全行程スタッフ移動した時は、和歌山で台風の直撃に逢いました。ホールでしたけど、横殴りの雨の中で機材を押して搬入するスタッフに感動した覚えがあります。野外イベントを沢山経験しているバンドやアーテイストは、そういう修羅場は何度もくぐり抜けているんでしょうけどね。
雨の野外イベント。思い出しますね。古くはチューリップの第二回鈴蘭高原がありましたね。79年か。その後は、87年の「ビートチャイルド」だ。あれは一生忘れないイベントですよ。阿蘇山中のアスペクタという野外劇場。すごかったかたなあ。山の斜面が豪雨えぐられて、流れ落ちてゆくんですよ。寒さで気を失った女の子がその土砂に足を取られて倒れたりして。みんなで救急隊になってました。
佐野元春・ハウンドドッグ・BOOWY・尾崎・美里・ブルーハーツ・まだいましたね。豪華な顔ぶれでした。しかもオールナイトでしたから。75年の「つま恋」や79年篠島、85年つま恋とも違う、感動がありました。取材陣がバスの中に避難してしまったんですが、最後までそこには行かなかったと、密かに誇りにしてます。大した意味はないですけど(笑)。
夜が明けて、どろどろになった靴のまま、熊本市内のビジネスホテルで仮眠して、空港に行ったら、靴が汚いと飛行機に乗せてもらえない客が沢山いました。あの時、一緒に仮眠したのは誰だったっけ。そうだ、「シンプジャーナル」の大越正美とソニーの大崎孝雄、カメラマンの内藤順司じゃなかったかな。大崎孝雄は、ペンネームが落合昇平。尾崎のことを色々書いてた男です。彼はどうしたのかな、元気かな。もう5年くらい逢ってないな。
ライブに誰と行ったのか、結構覚えているものですね。そういう意味では、今年の「つま恋」は、一生忘れないでしょうね。と言ってもそんなに先も長くないし、忘れるほど生きてないでしょうけど(笑)。
台風とライブと言えば、第一回のフジロックがそうだ。B'Zの渚苑も、すごい雨でした。と、こんなこと言ってると、ほんとにそうなりそうで、不吉な話しは辞めますね(笑)。皆さん、テルテル坊主、お願いします。TERU君の顔を描くのも良いかもしれません、彼は、稀代の晴れ男ですからね(笑)。というわけで今日最後の曲、ミスチルで「ハレルヤ」。”信じればこの願いは叶いますか?”。叶いますとも。23日は晴れです。じゃ、お休みなさい。