明日は見れません、とか言っておきながら、結局、スタジオのテレビで見てしまいました。しかも夜のスポーツニュースや熱闘甲子園まで、仕事しなさい、という感じですが(笑)。でも、熱闘甲子園を見て泣きそうになったのは生まれて初めてかな。
時間が経ってからの方がじんわり来るのかもしれませんね。そういう感動の方が、後に残るとも言えます。万歳三唱、みたいなものの方が冷めやすいというか。人に音頭を取られてする万歳もお仕着せということなんでしょう。あの試合のように、自然に引き込まれてしまった結果という方が、奥が深いのかもしれません。
でも、漫画みたいでしたよね。劇画のよう。「男ドアホウ甲子園」とか「野球狂の詩」とか、「明日のジョー」の高校野球版みたいな気がしました。こんなに画に描いたようなストーリーがあるのか、”事実は小説より奇なり”(って何でしたっけ)。ありましたよね。NHKで。あ、「私の秘密」かな、違うかな。忘れました。でも、古いな(笑)。
「明日のジョー」は、ジョーと力石がともに少年院出でしたから、斉藤君と田中君とは違いますけど、ヒーローが二人いるという点では似てました。がっぷり四つの対決という構図もね。田中君がどっちかと言うとヒール役、悪役風でしょうか。
早実は、今、国分寺なんですね。中央線沿線仲間でいっそうの好感でしたけどね。でも、みんな育ちの良さそうな顔してましたね。勉強も出来そうというか。もてそうな子ばっかりでした。今はサッカー部の方がもてるそうですけど、これで少しは盛り返すかな。
僕も、落ちこぼれでしたけど、高校の時に野球部にいたんですよ。二年で辞めてしまったんで、全然偉そうなことも言えませんけど。、僕らの時は、東京大会の5回戦まで行きました。僕が辞めてからですけど(涙)。公立高校では強かったんですね。でも、ほんのちょっとの間だでしたけど、あの夏の練習の空気は覚えてますね。夏の雲と太陽の光とグランドの匂い。くすぐられるものがあります。
と、日本中で、一度でも野球部にいたことのある人間はきっと同じような話しをしてるんでしょう。これが高校野球人気の根本でしょうね。斉藤君のお父さんも団塊の世代でしたね。団塊ジュニアに高校球児は多いんじゃないでしょうか。
三沢商業のあの太田幸司さんが、昔は肩を冷やしちゃいけないと、熱いタオルを巻いていたという記事がありました。今はすぐに冷却ですよ。斉藤君の使った酸素吸入器がベッカムが使っていたものと同じだという記事もありましたね。同じ高校野球でも進歩しているんだなと実感しました。でも、あの土の匂いは変わらないんでしょうね。ノックを受けてグランドにはいつくばった時の感触は変わりないんじゃないでしょうか。
というわけで、今日最後の曲です。バンプ・オブ・チキンにこんな野球の歌がありました。「ノーヒットノーラン」。じゃ、夢の中で白球を追いましょう。お休みなさい。