昨日は失礼しました。この間あげた理由で言うと、全くもって(1)でした。HYの国際フォーラムに行ったんですが、終演が10時少し前で、その後に楽屋挨拶があって会場を出たのが11時近く、それから有楽町界隈でB・PASSの編集長たちと食事、終電で戻って、それから短い原稿を一本という状態でした。
HYのコンサートは47都道府県ツアーの46本目。後は沖縄だけという事実上のファイナル。正味3時間45分でした。業界の人には長かったでしょうけど、ファンは大満足だったんじゃないでしょうか。ともかく、前回のツアーからそうなんですが、彼らのコンサートは、客席にいる全員の名前がスクリーンに出るんですよ。前回見て、びっくりして感動したんですが、今回もそれを踏襲してました。
それが万事で、彼らのコンサートの良さは、ほんとにお客を大切にしていることでしょうね。ツアータイトルの”ワッターシンカー06・ムールイインチュ”というのは僕らの仲間、みんないい人”というのだそうです。だって、国際フォーラムは5000人を超す収容なわけで、その人たちが入り口で書いた一枚15名程度の名前がかかれたシートが一枚づつ映し出されるんですから、みんな感激でしょう。あんな共有感のコンサートはなかったんじゃないでしょうか。
それは長くなりますよね。初日の千葉を見に行っていたんですが、あちらは2000人、昨日は5000人ですから、単純計算で、それだけで倍の時間がかかります。でも、彼らは、最後の名前シートが出るまでメンバーが自分たちでめくっているんですよ。途中で誰かのくしゃみが聞こえたのはほほえましかったですが(笑)。そんなわけで終電でしたし、小一時間原稿を書いたら、もうヘロヘロだったという次第です。
で、今日書こうと思ったのは、HYのことだけじゃなくて、さっきのニュースでやっていた二つの出来事なんですよ。一つは、どこだっけな、19才の女の子が自宅を放火して親を死なせてしまったというニュースです。もう一つは奈良県の警察が「補導」を条例化したというニュースでした。
条例化という言葉を使ってたかな。それは明日の新聞かニュースで確認してください。つまり、それまでは、法的な根拠のなかった”補導”が、正式なものになったというんですよ。「補導」の対象になっているという項目が30(だったかな)もあって、それを見て愕然としてしまいました。
飲酒喫煙はもちろん、11時以降の徘徊とか、粗暴な行為であるとか、抽象的かつ事細かな項目が並んでました。普通の高校生なら誰でも経験してそうなことばっかりです。ほとんどの高校生が補導対象ということになってしまうんではないでしょうか。
そうかあ、と思ったんですよ。自宅を放火してしまったりという10代の追い詰められ方というのはそういうことと無関係ではないのかなあと思ったりしました。外でがんじがらめになっていて、感情を発散させる場所が自分の家であり、親に向かうしかないのかなと。その放火した女の子も近所では「挨拶もよくする普通の良い子」だったんだそうです。外では仮面をかぶることで生きていたのかもしれません。
30年以上前に「時計仕掛けのオレンジ」という映画を見ました。反抗的な若者を強制的にロボトミーにしてしまうという映画だったように記憶してます。今、そういう社会になりつつあるのかなと思ったりしてます。ピンクフロイドの「ウオール」という映画もそうでしたね。喜怒哀楽を失った仮面のような無表情の子供たちの行進が不気味でした。
HYのコンサートは10代が中心でした。みんなはつらつとして楽しそうでしたよ。輝いてました。HYだけに限らず、コンサート会場にいる人たちはみんな良い顔をしてます。コンサート会場がみんなのシェルターになれば良いなと思います。
今年はビートルズ来日40周年です。先週、武道館で見たDefTechも「40年前にビートルズが立ったステージ」と感激してました。今日3日は彼らが帰国した日でもあります。知ってますか。ビートルズの来日で、武道館周辺にいた少年少女が6520人も”補導”されたのを。警視庁発表の数字です。
奈良県の警察が出した「補導」の対象に”コンサートを見に行った者”という項目まではなかった気がしますが、口実はいくらでもついてしまいそうにも思います。だって昨日、HYのコンサート見てから帰った子は確実に11時は回ってしまったでしょうからね。世の中は良くなっているんでしょうか..。
HYのライブについて書こうとしたんですが、なんだか、重ーい気持ちになってしまいました。あーあ。