まあ、昨日のタイトルが「昨日の放送」だったんで、「今日の放送」にしてみたわけですが。折角「この頃の日本」シリーズなどと思ったんですが、開けてみないと何を書くか分からないという前のスタイルに戻ってます。そういう場なんでしょうかね。
今日はBZのインタビューの後篇でした。でも、面白かったです。あのインタビューは誰にせよ、毎回45分くらいやっているわけで、放送に使っているのは三分の二程度なんですよ。その分、デイレクターの今野さんの手間が増えるわけで、それを編集してコンパクトにまとめてくれてます。
今日は、編集が良かったということもあるんでしょうね。BZの思いがけない側面が良く出ていた気がします。彼らが水面下で行っているトライがどのくらい多いかということを自分で話してくれたのは、発見でした。「パブリックに出す物」といういい方をしてましたけど、そこに至る過程にどのくらいの努力が払われているか。そうではないとあれだけ長く人を引きつける物は出来ないでしょう。
洋楽に寄りすぎないというバランス感覚。それが逆に洋楽ファンからキツイ目で見られていることにもなるんでしょうけど、J-POPのグループなんだなと再確認した次第です。リスナーのメールに「出せば一位が当たり前と思ってましたが」という感想が来てましたが、作る側が「何をやっても売れる」と思ったら、そこでその人たちは終わります。とことんトライして納得したものを世に送り出す。それで駄目だったらしょうがない。彼らにはそんな潔さがある気がしました。
今週のチャートで気になった曲としてかけたのはPIERROでした。解散なんですよね。勿体ないなあという感じです。と言って、そんなに関わってきたわけではなくて、ちゃんとしたインタビューも一回しかありません。「クレアシオン」というムック形式のビジュアル誌でメンバー全員のロングインタビューをやりました。その後は機会がなくて、それきりになってるんですが、その時の印象は強烈でした。近未来的破滅の美学というのかな。ビジュアル系に多く見られた背徳志向を論理的にしたような構築感は独特でした。
でも、バンドは難しいですよね。先日の新聞でハウンドドッグのメンバーが全員抜けて、大友康平が一人でやってゆくという記事を見ました。うーん、という感じです。俺がバンドだ、という自負と、現実の落差というんでしょうか。やっぱり何か見えなくなっている気がするんですよ。彼がそのことを知らないとは思えないのですが、端からは伺えない事情があるんだろうなと思います。
昨日はビートルズ来日公演から40年。武道館でDefTechを見ました。彼らも「40年前、青焦がれのビートルズがここでやった」と叫んでましたけど、40年間で、日本の音楽事情も変わったなあと実感してしまいました。と言って、武道館のビートルズを見たということではないですけどね。だってあのコンサートのチケットは一般販売はなくて、全部申し込みだったんですよ。そういうところに一人何十枚も葉書を書いたりするのは、今も昔も10代の女の子に負けます。男であのコンサートを見てるのはすでに業界に入っていた人が殆どじゃないでしょうか。
時代は変わる。THE TIME THEY ARE CHANGING。この先40年、どんな風に変わって行くのでしょう。まあ、その時には、もういないでしょうけどね(苦笑)。