一昨日と昨日、大阪フェスティバルホールで行われた浜田省吾さんの「ON THE ROAD2025~2026・Under The Blue Sky」の後半戦の二会場目でした。僕が見ることができたのは去年の広島以来。もう半年経ってるんだなあと思いました。
そういう時間の感覚は年々変わってきてますね。あっという間になってる。来年の5月というのがずいぶん先に思えていたのにもう来てしまった。でも、そんなに前に思えないのは浜田さんのライブが持っている空気もあるでしょうね。
いつ行ってもどこかホッとする。なつかしい場所に帰ってきたような気がする。もちろん知っている人が多いということはあるんでしょうけど、そういう具体的な理由じゃないでしょうね。ステージと客席が作り出している空気がそうなんでしょう。
自然な信頼感というか時を超えた落ち着きというか、人気という瞬間風速的な浮つきがない。でも、コンサートは熱気に包まれている。その熱は年々濃度を増してます。今回のツアーは特にそれを感じさせてくれますね。
会場が大阪フェスだったことも作用してますね。先月、拓郎さんを見た時にも感じたんですが、やっぱり音ですね。拓郎さんがやった愛知県芸術劇場は再来週の週末、浜田さんが行います。あそこもクラシックやオペラ用の素晴らしい会場ですけど、どこか違いました。
大阪フェスは皆さん「音がいい」と口を揃えます。二日続けて見ることが出来たからでしょうけど、それを実感した気がしました。「生音感」というんでしょうか。どんな楽器でもその楽器の音が聞こえる。弾いている人のところから聞こえてくる。
PAを通してる増幅感がないんですね。ホールの建物や空間による残響感がない。それが実感できたのが客席との合唱でした。お客さんの声の重なりや広がりの自然な豊かさ。一人一人の声が重なる厚みに包まれてゆくのは何とも心地良かったです。
それでいてロックコンサートですからね。一日目の穏やかな温度感と二日目の走りださんばかりの勢い。演奏のとがり方や高揚感も同じような生音感をともなってる。浜田さんの声もそうです。曲調によって変わってゆく息遣いや呼吸感も伝わってくる。
もちろんどんなコンサートにもその会場ならではの楽しみ方があります。音響がさほど整ってない会場だからこそ感じられるロックっぽさもある。そういう意味では「いい音」の客観的な物差しなんてないに等しい。エンジニアの松本さんの巧みな音作りもあるにしろ、ここにしかない音を堪能しました。
何というのかな、若い時のようにコンサートを片っ端から見るというような感じでも「発散」でもなくなってるからでしょうね。ロックコンサートを味わいたい。フェスはいいなあ、と思うことが多くなりました、という二日間。立ち去りがたくてバラシまで見せてもらいました。
後半のシリーズ。先日、「生まれたところを遠く離れて」のリミックス盤も出ましたからね。それがどんな風に意識されているのかいないのか。そんなことを思いながら足を運ばれると楽しいのではないでしょうか、余計なお世話ですけど(笑)。
「生まれたところを遠く離れて」はアルバムチャートの4位でした。ファーストアルバムが50年後にトップ5入りする。驚異的な結果です。いい聞き手に支えられてるなと思いました。ただ、同じアルバムとは思えませんからね。タイトル曲を。じゃ、おやすみなさい。