三連チャンは言葉に品がなくてすみません。「三連発」と書こうとして花火じゃないよねと思って急遽書き直し。さほど変わってないかも知れませんが。NACK5「J-POPTALKIN’」のインタビューゲスト。華やかな顔触れが続きました。
全くの偶然ですね。UAの「NEWME」と今井美樹さんの「smile」が2月発売、JUJUの「昭和洋楽純喫茶JUJU・時間旅行」が3月と発売が集中して、それぞれに出演のお願いしたらみなさん快諾して頂いたという結果です。
ここ数年というか、もっと前からかな。ラジオをプロモーション媒体として使うという傾向が少なくなってきて、ベテランや大物になると「ラジオはやりません」みたいな反応が返ってくるようになってました。
それはもう時代の流れとしかいいようがない。その時代の旬な媒体とか、その時代ならではの宣伝展開というのもあります。アーテイストもそうやって大きくなってゆくわけですから、それに対して不満があったりするということでもないです。
彼らもそういう時期になったんだなと感慨深くなったり良かったねというPTAみたいな心境にもなったりするわけですが、でも、そうじゃない、ラジオが好きですから、という人たちもいてくれるんです。僕らはそういう人たちに支えられてます。
で、その華麗なるお三方。それぞれのアルバムが力作なんです。彼女たちにしか作れない。UAの「NEWME」が30周年アルバム、今井美樹さんの「smile」が40周年アルバム。JUJUは去年20周年をやったばかりです。
そういう周年という区切りを挟んでのアルバムで、それだけのキャリアを重ねた今だから作れるものばかり。UAの「NEWME」は、現代音楽と民俗音楽、フリージャズやヒップホップをミックスしたような、誰も作ったことのないポップス。
音の衝撃とそこから刺激された詩的表現。彼女は今、カナダの離島で農的生活をしてるのですが、そういう生活から生まれた人間の幸福や安らぎについての実感が歌われてます。4児の母ですからね。女性にしか作れないアルバムでした。
どれもそうかな。今井美樹さんの「smile」もそうですね。コロナ禍で歌えない時期があって、その後、彼女自身の声が出なくなるという体験もあった。同世代がこの世を去ったり、もう会えない人への気持ちを歌ってる。
笑えない時代だからこそのそれぞれの「小さなsmile」。笑いを忘れてしまった世代がここから歩きだすための「smile」。彼女の透明な多幸感溢れる声が生きてます。「声」自体に「笑顔」が備わっている稀有なシンガーでしょう。
そういう中でひと際落ち着いた佇まいなのがJUJUの「昭和洋楽純喫茶JUJU・時間旅行」。昭和、というより70年代の洋楽のカバー。エルトン・ジョンの「YOUR SONG」とかキャロル・キングの「You’ve gotta a freind」とか名曲ぞろい。
プロデユースが松任谷正隆さんですからね、タイトルにあるようにどの曲もオリジナルとは違う時を超えた上品なノスタルジーに溢れてる。しかもJUJUの流れるような英語が自然で丁寧。ジャズを歌ってる時とは違う柔らかさが心地いい。
皆さんさすがだなあと思える三作をそれぞれ2週ずつのインタビューでの紹介。ドームを満員にするようなダンス&ボーカルグループの音楽とは違いますが、若い人たちには逆立ちしても作れないでしょう。
世の中は嘘と裏切りと暴力の嵐が吹き荒れて何を信じていいのか分からない時代ですが、音楽は嘘をつかない、音楽はやっぱりいいよね、と思ってもらえるようなインタビューになったのではないでしょうか。
先週と今週がUAですから、その後2週ずつ続いていきます。というわけで、今井美樹さんの「Life is a journey」を。アルバム最後の曲「再会と再生」の歌です。じゃ、お休みなさい。