あ、初めてというのは僕にとってですよ。初めて訪れました。今までも夏になるとニュースでは「日本で一番熱い街」みたいに取り上げられるのでどこか近しい感じもあったのですが、行ったことはありませんでした。ちょうど土日でスタレビがやるというので見せて頂きました。
去年、東京は人見記念講堂、横浜のBUNTAIと続いてましたけど、あいにく両方とも行けなかった。アルバム「星屑冒険王」が出たのが去年。番組にも来ていただいたし、早く見ておきたい。どこか近くでやらないのかな、と思ったら熊谷がありました。
スタレビの6人のうち、寺田さんと林VOHさんが熊谷、根本さんが行田、柿沼さんが羽生ですから近い。埼玉出身バンドということで言えばこれ以上の場所はありません。土曜日は大宮のNACK5で「J-POP TALKIN’」の完パケがある。終わってから湘南新宿ラインを反対方向に乗りました。
でもね、会場の最寄り駅は熊谷じゃなかったんです。粗忽、軽率、いい加減。ちゃんと場所を確認しないで熊谷に降りてしまった。少し早めだったので駅前の喫茶店で珈琲でも飲もうと思って何気なく会場のホームページを見たら、隣の籠原という駅で電車乗り直し。面白かったです。
ホールの名前は熊谷文化創造館さくらめいと。場所は籠原から歩いて15分くらい。駅にはポスターが張ってあったり無料送迎バスも出てる。会館への道が描かれた地図を笑顔で配ってくれる人もいる。さすが地元という感じでした。
会場も新しかったです。収容が1000人強というそんなに大きい会場じゃないですけど天井が高い。特にステージが大きいので圧迫感や窮屈な感じがなくて見やすい。新しいこともあって居心地のいい会場でした。
以前やっていた熊谷会館は閉館になって新たに生まれたのが文化創造館だったそうです。畑の中に忽然と誕生した、みたいな多少SFぽい雰囲気は「星屑冒険ツアー」らしかったかもしれません、って話が戻った(笑)。
新作を携えたツアーというのはこれ以上ない現役の証明、ですがキャリアの長いアーテイストにとってはやりたい曲、求められる曲も多いわけでそれだけすることもできない。その両方を網羅するという一味も二味も楽しめるスタレビらしい内容でした。
コンサートなんだけど曲を聴かせるだけじゃない。そこにストーリーがあってエンターテインメント性に富んでいる。曲の説明もストーリーに組み込まれている。そして、何よりも固有名詞や番地名が飛び交う「地元トーク」の寛いだ微笑ましさは他では見られないでしょう。
ツアーは来年まで続くのかな。演出的なことは触れませんけど、感動的なシーンが出現しました。アンコールでガンからの復帰リハビリ中の林VOHさんが登場したんです。声帯を除去してしまって話が出来ない。でも補助機能を使って挨拶をしたんです。
根本さんが体力も落ちてると言ってましたけど、パーカッションも叩いてましたからね。アカペラの時は一緒に歌ってるように見えました。声が聞こえるような気がしたのは僕だけじゃないでしょうね。まさにバンドの絆以外の何物でもありませんでした。
地元ならではの星屑故郷冒険王。ステージに出ている人たちだけが歌ってるわけじゃない。見えないところで戦ってる人たちもみんな自分の歌を歌ってる、歌おうとしている。会場全員が自分の歌と彼らの歌を重ね合わせている。そんな時間でした。
思ったより長いコンサートになったので帰りの電車が大丈夫かと思ったのですが、無料送迎バスがありました。地元のみなさん、ありがとうございました。というわけで誰もがみんなヒーロー。「星屑冒険王」の中から「ゴールデンタイム・ヒーロー」を。じゃ、おやすみなさい。