というわけでFM COCOLO「J-POP LEGEND CAFE」の一月後半の二週、佐野さんがゲスト。12月に出た再定義アルバム「HAYABUSA JETⅡ」の全曲について語ってくれます。今日、収録しました。中身、濃かったです。これぞ佐野元春というインタビューになりました。
インタビューと言っても曲を流しながらなのでラジオ番組のきわめてオーソドクスなスタイル。今聞いていただいたばかりの曲についてのやりとりをお楽しみ頂けます。佐野さんはシンガーソングライターですし「再定義」を理解するには言葉の問題は重要です。
「Ⅰ」もそうですけど、「HAYABUSA JET」はこれまでに試みられたどんな再録音、新録音とも違う。新たに歌いなおした、演奏しなおした、アレンジを変えたという「手直し」的なものとは全く違う。「再定義」ですからね。その曲に対しての「定義づけ」のし直しです。
同じ曲、同じ歌詞でありながら「定義づけ」が違うんです、当然、違う曲になる。今回の「Ⅱ」は全10曲ですが、その中の5曲はタイトルから違うわけですから根本的に変わる。歌も演奏も音の全体像も一新されました。その意図や根拠について。話は明快でした。
それを可能にしたのがTHE COYOTE BAND。小松シゲル(D)、深沼元昭(G)、藤田顕(G)、高桑圭(B)、渡辺シュンスケ(K)。今年は結成20周年。佐野さんのバンドの中では一番長い。ともかく呼吸があってる。演奏のバランスや切れ味、一体感が気持ちいい。
熟練の職人芸。そこに佐野さんのシンセやピアノの演奏も加わる。曲によってはTHE HEARTLAND」の演奏もサンプリングされている。時を超えた古くて新しいバンドサウンド。佐野さんのスモーキーな渋さの加わったシャウトが溶け合っている。
今、69歳。3月に70の大台に乗るとは思えない地に足のついた躍動感。でも、スピリットは衰えていない。彼の使った言葉を借りればポップミュージックの持つ「プロテスト」と「ジャーナル」の二面性を備えている。そういうことも含めての再定義について語ってくれました。
曲ということでは何と言ってもアルバム「VISITORS」の中の3曲。タイトルも「訪問者たち」「君を汚したのは誰」「新しい世界」、あの時代の「ニューヨーク」という背景から2026年の歌に変わりました。もう一曲、2004年の「THE SUN」の中の「太陽」。まだある、タイトルも内容も一変した「吠える」ですね。
一曲聞き終えた時に佐野さんが「どう?」と感想を求めた時の得意げな表情を思い浮かべながらお聞きください。オンエアは来週と再来週、月曜夜6時です。というわけで、曲です。「君を汚したのは誰」を。即時的な「怒りの歌」が普遍的な「愛の歌」になりました。じゃ、おやすみなさい。