FM NACK5「J-POP TALKIN’」の今年最後のゲスト。12月26日に7年ぶりのアルバム「Mr.OUTOSIDE」を発売するHEAT WAVEの山口洋さん。1963年生れ、もうすぐ62歳。決して若くはない。でも、ソロのツアーは愛車、ハーレーダビッドソンで全国を回ってます。
結成は79年、90年にメジャーデビュー。95年の阪神淡路大震災の時に作られた「満月の夕」が代表曲。あの曲の入ったアルバム「1995」は今年の夏にアナログで30周年記念盤が出ました。でも、当時は売れなかったんです。
CDバブルで日本中が浮かれてるみたいな時代。硬派なバンドは顧みられなかった。でも、2000年代に入ってMr.Children桜井和寿さんとプロデユサーの小林武史さんが組んだbannkbandがカバーして若い世代にも知られるようになりました。
僕も90年代には何度かインタビューしてるんですけど、2000年代に入って彼らはメジャーに見切りをつけてインデイーズになるんですね。そうなると取り上げる媒体もなくなる。時折風の噂知る、みたいな関係でした。
きっかけは共同通信の「90年代ノート」。「1995」を書きたいなと思って色々見ていたら30周年盤が出ることを知ったんです。何とか番組でも取り上げたいと思って色々探して20年以上ぶりにお会いしました。
新作は7年ぶり。タイトルの「Mr.OUTSIDE」は、7年前になくなった音楽ライター、長谷川博一さんの91年のインタビュー集のタイトル。92年の佐野さんのアルバム「Sweet16」に同名の曲があります。彼の言葉を借りれば「世の中のシステムから逸脱して自分の道を歩いている人」。
ツアーもそういうやり方ですからね。アルバムのレコーデイングもそう。そこしか残ってないというアナログシステムがある東京のスタジオでバンドの音を録り湘南の自宅のスタジオでダビング、熊本の山中に機材を持ち込んで自らトラックダウン。
それをまた東京のスタジオでマスタリングという行程。どんどん便利になってゆく今時にそんな作り方をする人はいないでしょう。採算度外視。インデイーズじゃないと不可能でしょう。アルバムの発売もライブ会場の手売り。サブスクには出さない。
彼は産直の野菜と言ってました。12月26日、彼の62歳の誕生日に渋谷のDEU MUSIC EXCHANGEで行われるライブが初売り。システムに頼らない。まさに「Mr.OUTSIDE」。骨太でピュア、硬質で力強い。孤高のロックという感じです。
デイランやストーンズ、ルー・リード、ロックンロール発祥の地、アイルランドの音。番組ではそんな時を超えたアルバムについて明快に語ってくれました。12月17日と24日オンエアです。というわけでアルバムの一曲目を。「motorcycle」。彼の相棒。愛車です。じゃ、お休みなさい。