6月に発売になった甲斐バンドの何と16年ぶりのオリジナルアルバム。出てからもう二カ月以上経ってるので何を今頃、という感じでしょうが、色々あって何となく素通りしてました。COCOLOで取り上げるタイミングがなかったということですけど。
出来ればどなたかにゲストに来て頂ければと思ったのですが、それが難しそうだったんでこうなったわけですが、10月の特集をどうしようかと考えながら改めて聴いていて、このままでいいのだろうか、と思いました。
今年がデビュー50周年。50周年というアーテイストやバンドは彼らだけではありませんが、新作を出すと言うことは評価されるべきでしょうし、甲斐バンドらしい、そう、こういうのが好きだったんだよなと思えるアルバムでした。
タイトルがいいですよね。”ノワール”というのは”黒”。昔、”フィルムノワール”という言葉が流行りました。40年代から60年代にかけて。暗黒社会を描いたギャングもののやハードボイルド映画をそういう呼び方をしたんですね。
発祥はアメリカ映画でフランスにも広がった。ハンフリー・ボガードとかイブ・モンタン、ジャンギャバンとかしぶーい俳優さんが主演してました。甲斐バンドの「三つ数えろ」はハンフリーボガードが主演した映画の題名でした。
甲斐バンドはロックとハードボイルを結び付けた唯一のバンドでしょう。「ノワール・ミッドナイト」というタイトルが似合うロックバンドは彼らくらいでしょう。まさに大人のダンデイズム。そういう意味での満を持してのアルバムに思いました。
暗黒街という言葉は50年代、60年代の日本映画の舞台にもなってるんですよ。お滝詠一さんの大好きな片岡千恵蔵さんの多羅尾伴内シリーズとか小林旭さんや裕次郎さんの日活の盛り場映画、東映のヤクザ映画にも使われてました。
でも、令和の日本では死語でしょう。目の敵にされかねない。そこにロマンを求めるのはまさに甲斐バンドという印象でした。曲もかっこいい曲多いです。一曲目の「黄昏に消えた」や「Blood in the Street」。
一番好きだったのは「ランナウエイ・ブルース」かな。この裏町の逃亡感覚。酒場の窓と汽笛の音。「Blood in the Street」も「ランナウエイ・ブルース」も「キラーストリート」や「港からやってきたた女」を思わせました。
共通する世界を描きながら枯れた巧みさが加わっている。50周年の区切りに相応しい。「夜の向こうのブルース」は以前は書けなかった曲でしょうね。映画の中というフィクション感とは違うリアリテイがありました。
すみませんね、今頃で(笑)。という話を番組でしたいな、と思いながら聴いてました。というわけで、甲斐バンドの新曲「夜の向こうのブルース」を。じゃ、お休みなさい。
者。リフのキャッチ―さ、中には10年前に作った曲もあるそうですが、でも、アルバムとして聞くのは初めてですし、その頃のことはあまり知りません。こうして一枚になった時に初めて意味が伝わる。
もそういうのギャングものの