来週の土曜日ですね。この間も書きましたけど、下北沢から西荻窪に移転した「アナログ天国」で行うアナログライブ盤聴き語りLive・第一回」。日にちは近づいてますが、お客さんは今のところ半分くらいなんだそうです。
お知らせみたいなことも特にしてなくてお店においてあるチラシとイベントスケジュールに載ってるくらい。お店は洋楽のイベントが多いんで邦楽を聴こうという人は多くない。この間ここに書いたことで興味を持って頂けたのかなと思ったりしてます。
レーザーターンテーブル自体がそんなに知られてませんからね。アナログ盤を針を使わないで聴くということで「?」な人も、レーザーでどうやって聴くのと思う人もいるようです。実は、先々週かな、大阪で初めての試聴会をやったんです。
FM COCOLOの僕の番組のプロデユーサーと話している中でレーザーのことが出て、聴いたことのない音なんですよ、と言ったら大阪で試聴会をやってよ、ということで実現しました。小さなライブハウスのようなイベントスペースでした。
それぞれが愛聴盤を持ち寄るということで集まった人の中に802のLEGEND DJ、マーキーさんもいらしたんです。全員が「今まで聴いてきた音は何だったんだ」とかなり衝撃を受けたみたいでマーキーさんは翌日、自分の番組で話していたようです。
何が違うか。「体感」なんですよ。前にも書きましたけど、音が空気になって伝わってくる。耳で聴くというより身体で聴くような気がする。その時も拓郎さんとかRCとか。ビリージョエルとか、それぞれ持ち寄ったのですがみなさん驚いてました。
清志郎さんのファンの方がRCの「ラプソデイ」を持ってこられたのですが、そこに清志郎がいるみたいだ、と涙ぐんでましたからね。僕も、85年6月15日の国立競技場の「ALL TOGETHER NOW」のはっぴいえんどを聴いてそうなりました。
大滝さんの「はっぴいえんどです」というMCを聴いていきなりあの日に戻ってどうしていいか分からなくなりました。あのアナログ盤は今、手に入らない。CDでははっぴいえんどBOXに入っているCDと全く聞こえ方が違いました。
あのアナログ盤もレーザーのプロデユ―サーの竹内さんが僕のトランクルームを見に来た時に見つけたもので僕も忘れてたものなんですね。まさに聴かないと分かりません。百聞は一見にしかず。百回話を聞くより一回見れば分かるという意味ですね。
百回話を聞くより自分で確かめる。7月12日の「聴き語りLive」がそういう場になればと思うんです。とりあえず有名なライブ盤を何枚か流してみると比較しやすいでしょう。騙されたと思って聞いてみてください。
そんなこんなもあって、僕の持っている4000枚近いアナログ盤を全部レーザーに寄贈したんです。トランクルームや仕事場の片隅で埃をかぶってカビが生えたりするのなレコードに申しわけない。三日前かな、2トントラックで搬出しました。
アナログ盤にはまだまだ未知なことが沢山ある。本当の価値を理解してくれるところにお任せしようと思いました。そういうアルバムをみんなで「体感」する会になればいいなと思ったりしてる次第です。人が集まらなければ中止になるでしょう。
ということで、ご興味あれば。7月12日です。その日、聴いてみたいアルバム。甲斐バンドはこの間新作を出しましたけど、「100万$ナイト」。あのミラーボールがどう体験できるのか。一緒に楽しみませんか。じゃ、お休みなさい。