帰ってきてたまたま夕刊のテレビ番組を見て気がつきました。King Gnuの12曲ライブスペシャル。ちょうど始まったところみたいで1時間以上丸々見てしまいました。最初の説明を見られなかったんでどこの会場だったかは分かりませんでしたけど、局のスタジオな感じじゃなかったですね。
平日のゴールデンタイムですよ。CMも一切入らずにライブだけ。演奏している側もテレビの番組という意識は全くないように思える尖がったライブを展開してました。去年の春に見て以来だから丸々一年ぶりか。まさかテレビで見るとは思いませんでした。
彼らは今年、ライブハウスツアーをやってたんですよね。ファンクラブツアーだったのかな。それでなくてもスタンデイングはもう無理かなという感じですけど、そのテンションが伝わってきました。
テレビも転機なんでしょうね。歌番組が低調と言われてもう何年も経ちますけど、従来の形を突破しようとしてる気がしましたよ。若い人たちのテレビ離れも著しいでしょうし。若い音楽ファンは歌番組とか見ないでしょうからね。
でも、あれだけのライブはYou Tubeでもサブスクでも味わえないでしょうし画面も大きくないとつまらない。テレビだから楽しめるライブ、それもおざなりじゃなくてリアルなライブ会場でも味わえない臨場感を作り出す。彼らを知らないお年寄りは見なくてもいい。
TBSが平日の夜に19時半からやっている「報道1930」は解説者も切り口も腰が据わっていて見ごたえがありますけど、音楽に興味のない人はそっちを見てくださいということなんでしょう。一昔前とは逆ですよね。
以前の地上波のゴールデンは家族で楽しめるバラエテイが中心で音楽はBSという分け方でした。バラエテイも今はコンプライアンスが厳しくなってこじんまりとして面白くないし芸人さんたちにも勢いがない。フジテレビ問題の後遺症かもしれませんが。でも、音楽番組の新しい形が生まれるのは大歓迎。
Tick Tockで流行る曲はイントロも間奏もない単に瞬間的な飛びつきの良さだけ、みたいな曲も多いですし。ライブで盛り上がる、ライブだから良さが分かるという音楽を伝えることをテレビがやってくれる。そんな期待も感じさせました。
とは言え数字が取れなければすぐに辞めるのは地上波の宿命でしょうけど、どうなりますか。というわけで、ライブなしの連休。こちらもどうなりますか。曲ですね。King Gnuの「飛行艇」。うちのテレビを十分に揺らしてました。じゃ、お休みなさい。