僕じゃないですけど(笑)。先日の「ひるおび」をたまたま入っていたお蕎麦屋さんのテレビで見たという書き込みがあったんです。ありがとうございました。で、妙に幸せな気分になったんです。これは何だろうなと思いながら書いてます。
お蕎麦屋さんのテレビというのが妙にリアルだったんでしょう。僕らも普段見ることのない番組をそういうお店で見ることはしょっちゅうですけど、自分が見られる側にまわることはめったにないでしょうし。それだけでやって良かったなという感じです。
だって、今、テレビつけてないお店も多いでしょう。ラジオをつけてないタクシーも多いです。いわゆる「街中メデイア」みたいなものがどんどん衰退してるようにも見えます。一昔前の「街鳴り」という言葉は死語でしょう。
年末になると街中でユーミンが流れるとか、クリスマスになると達郎さんの声があちこちから聞こえてくるとか。さすがにクリスマスソングは今も聴けるでしょうど。そういう流れっ放しの街中メデイアですからね。御覧になった方も驚かれたと思います。
全然、話が変わるんですが、ドラマの中に出てくるテレビというと、ニュース番組で犯人の顔が写るというシーンがあります。そういう映画を見たんです。1974年の企業爆破事件の犯人で指名手配されていた桐島聡を描いた映画「逃走」ですね。
全国指名手配されたまま48年間名前を変えて潜伏して、癌で死の間際に病院で自分から名乗って死んでいったという人の生涯。自分ではそういうつもりじゃなかったのにリーダーが爆薬の配合を間違えて悲惨な大事件になってしまった。
偶然そうなってしまった十字架を背負った逃げ続ける一生。その中で何を支えに生きてきたのかを描き出す。で、彼の指名手配写真がしょっちゅうテレビで写される。見ていて自分も追われているような気分になってくる映画でした。
こんなことを書こうと思ったわけじゃないです(笑)。でも、人の一生なんで何と紙一重でどこで歯車が狂うか分からないわけで、もし、そうなったらどうするのかと考えさせる、なかなかの映画でした。
まあ、中国に行っていきなりスパイ容疑で捕まった商社マンもいますから何が降りかかってくるかわかりません、って「ひるおび」とは何の比較にならない(笑)。書き込みありがとうございました。
曲ですね。斉藤和義さん「僕の見たビートルズはテレビの中」。この曲のことが書きたかったんだと思います。どこで話が逸れるかわからない、そんな例になりました(笑)。じゃ、お休みなさい。