FM COCOLO「J-POP LEGEND CAFE」の来年1月の特集。12月25日、明後日新作アルバム「Experince」が出ます。何と10年ぶりのオリジナルは二枚組。本編16曲、ボーナストラック4曲という20曲入りです。
先日74歳になったばかり。二枚組アルバムとしては小田さんの二枚組「自己ベスト3」が出ましたけど、あちらはベスト盤ですからね。74才で現役といこと自体は数少ないですし。オリジナルの二枚組ということでは史上最年長じゃないでしょうか。
そういうアルバムですからね。僕も出来る限りのことはさせてもらおうとNACK5「J-POP TALKIN」の今年最後のゲストもCHABOさん。先週と今週のオンエア。やはり先週出た「毎日新聞」の「今月の特撰盤」でも取り上げてます。
FM COCOLOはその仕上げという感じ。NACK5では二週で8曲しか紹介できませんけど、FM COCOLOは4週間ありますからね。3週間で16曲全曲とボーナストラックから1曲を流せます。彼も今まで話したことのないようなことまで語ってくれました。
「Experince」というのは「経験」。子供の頃からこれまでに自分が経験したことを綴ってます。新宿生れ新宿育ち。まだ新宿が泥んこ遊びが出来た頃の事からサブカル、反体制の街となった60年代、70年代。そして近年のこと。
まるで自分史のようなアルバムに思えました。そういう経験を踏まえて旅に憧れる。決して旅好きでもない引っ込み思案の思索的ロック少年が思いえがく幻想の旅人の唄。詩集も出しているしポエトリーりーデングもしている彼の詩情に溢れてます。
貴重だなあと思ったのは、その頃の新宿で出会ったエバリーブラザーズの「起きなよスージー」が好きだったカップルを歌った「逃亡者69(ある戦士たちの愛の詩)」。そういう二人がある日、踏み込まれてしょっ引かれていなくなってしまう。逃亡中の学生運動の闘士だったんですね。
あの頃の新宿の空気を肌で知っている最後の世代。ステージで「学生運動が激しかった心のことを知ってる人間が歌っておかなければいけないことだと思う」と言ってました。その世代の人たちがどんどんいなくなってしまうという歌もありました。
最後の「音楽」という曲は「音楽」が奪われている国があることへの抗議と祈りのようなメッセージ。過去を振り返っただけじゃない今の姿。実は今日、癌で入院してしまった友人のお見舞いに行ってきたんです。みんな終わりの時を迎えてる。まだやるべきことがあると奮い立たせてくれるものがありました。
という中での師走、仕事は一段落しました。昨日はありがとうございました。何十年ぶりに聴いた感じのアルバムであらためてフォーライフレコードとは何だったのかを考えされられました。それぞれの人達にとって今だから思うことというのが沢山あるんだろうんと思いました。来年、そういう50周年になるのでしょうか。
片本来なら使うアルバムは全部聴き直してから行くべきなのですが、綱渡り週間でそういう時間がなくて頭出しがもたついてしまったことをお詫びします。でも「レーザーターンテーブルを使ってライブ盤を聴く会」は来年始められたらな、と思いました。曲ですね。泉谷さんのロック魂に打たれました。「国旗はためく下にを。じゃ、お休みなさい。