戻ったのは月曜日でした。1日から4日まで、プライベートでもしばらくなかった三泊四日。広島自体が久々だったこともあって濃密でした。公私ともにと言えばいいのかな。公というのはコンサート関連、私というのは友人関係ですね。
土曜日のあの大雨の中で会ったのは、「小説吉田拓郎 いつも見ていた広島~ダウンタンズ物語」に出て来る人物。本の中の名前で言えば「小杉」さん。彼と会うのも10年ぶりくらいかな。少なくともコロナの前でしたからね。
彼も同世代ですし、この間に病院のお世話になったりしましたからね。やっぱりメールや電話じゃなくて会って話さないと分からないことも沢山ある。想像していたより元気そうだったんで安心しました。彼に会うために時々広島に行こうと思いました。
やっぱりあの本を書いた時にお世話になった中国新聞の女性にも会えました。中国新聞の資料室を使わせてもらったり関係者を紹介してもらったり、日曜版で「小説・広島フォーク村」を書かないかと言ってくれた人。その後も時々会っていたんですけど、これもコロナで途絶えてました。
ただ、忙しい人なんで今回は無理かなあと思っていたら、何と、2日の浜田さんのコンサートで隣の席でした。早めに席についていたんで、開演までの時間と一部と二部の休憩時間とかでまとめてお互いの近況を話しが出来ました。
やっぱり顔を合わせればそれだけで体調とか仕事の様子とか、わかることもあります。特に会社勤めしている人はそういうことが表情や雰囲気に出ますからね。元気だなと思えました。それだけで十分なんですよね。
取材で出会って仕事を越えた繋がり。もちろん、拓郎さんとか浜田さんというお互いが好きな音楽があるわけですけどそういう友人がいるのは広島だけ。この10年、駅前も見違えるように立派になってましたがそういうことじゃないなと思えました。
もう一つ、二日目の開演前と終演後にJ.S.Foundationの募金活動にささやかですが加われたこと。最後のお客さんが会場を後にするのを見届けました。「最後の一人まで」という言葉を実行できました。協力して頂いた方、心からお礼申し上げます。
そして、何よりコンサートが素晴らしかったこと。二日目の一部は本当に素晴らしかったです。しかも休憩時間中に負傷された方がいて二部の進行が止まるという思いがけない場面もあってその時の浜田さん始めスタッフの対応にも感動しました。
コンサートは生もの。いつ何が起きるか分からない。それは明日の自分のことでもあるわけですし。ともかく元気でいること。こういう時代にこういう年齢で音楽の現場にいられることの有難さを実感する。そんな四日間になりました。
このツアーは今までに感じたことのない確かな手ごたえが残ります、ということを再認識した四日間でもありました。というわけで、曲ですね。大統領選、トランプさんが圧勝でした。世界はどうなってゆくんだ。ふっと浮かんだ曲。Mr.Childrenの「タガタメ」を。じゃ、お休みなさい。