FM NACK5「J-POP TALKIN’」の9月11日と18日放送のインタビュー。18日に出るアルバム「火星」について。このところベテランの域に達したゲストが続いてるんですね。そういう人とのインタビューは楽しい時間になります。
先週と先々週のゲストがTHE ALFEEの3人。その前が坂本冬美さん。今週と来週がChageさんですからね。冬美さん、デビュー37周年。THE ALFEEは言わずと知れた50周年。CHAGEさんデビュー45周年。二組ともデビュー日が8月25日。
で、Chageさんの後がクレージーケンバンド。去年がデビュー25周年。でも新作アルバム「火星」は24枚目のアルバム。26年目で24枚。ほぼ毎年一枚は出してきてる。しかも、詞曲は横山剣さんがひとりで書いている。
それだけのキャリアでアルバムを出し続けている人は多くないですよ。他に思い当たるのは今年がデビュー30周年の清春さんくらいかな。でも、彼は黒夢、SADSというバンドを経てのソロ活動ですからね。ずっと同じバンドの剣さんとは比較になりません。
クレージーケンバンドのインタビューは2020年のアルバム「NOW」以来。4年も経ってしまいました。その間に「樹影」「世界」とアルバムが出てます。「火星」は漢字二文字タイトルの三部作という感じですね。
タイトルを見た時、ついに宇宙をテーマにした、と思ったのですが、そうじゃなかったです。アルバムのオープニングに宇宙ロケットの発射みたいなSEが入ってましたが、何と「火星」は鶴見にあった焼き肉屋さんの名前。横浜にこだわり続ける剣さんらしい冗句でした。
剣さんは、「イーね!」のイメージが強いですけど、実は天才伝説に事欠かないソングライターなんです。7,8歳の時から頭の中で音楽が鳴り続けている。子供の頃は筒美京平さんや村井邦彦さんのような作曲家になろうとしていた。
中学生の時にユーミンを聴いてシンガーソングライターに目覚めてレコード会社に曲を持ち込んでいたこともある。ロカビリー集団、クールスに加わっていたこともある。でも、なかなかうまくいかなくて自分の曲を歌うために組んだのがクレージーケンバンドだった。
今も曲作りに苦労したことがない。普段の生活の中でも常に曲が浮かんでいる、毎年アルバムを出しても追いつかないという稀有な人なんです。新作アルバムは、若いトラックメーカーが加わって、今までになかった音を作り上げている。
横浜のファンキーな大人たちというバンドがリフレッシュした演奏を聞かせてくれている。横浜や湘南を舞台にした個人的な思い出や愛車にまつわる情景。どこか斜に構えてきた今までには歌ったことのないような素朴な心情も歌っている。
一つの言葉から話がどんどん深まってゆく。そんな会話も楽しんで頂けると思います。シャイで飾らない人柄が言葉の端々から伝わってくるインタビューになってると思います。というわけで、先行配信された曲、「ハマのビート」を。台風直撃。無事を祈ります。じゃ、お休みなさい。