FM COCOLO「J-POP LEGEND CAFE」の9月の特集ですね。7月8月と二カ月間「802でもやらない夏休み自由研究」と題して「サブカル」をテーマにしてちょっと変わったことをやってみましたが、夏休みは終わり、いつもの路線に戻ります。
SKYEというのはバンド名。7月24日に二枚目のアルバム「COLLAGE」が出ました。メンバーは、ギター・ヴォーカル、鈴木茂さん、ベース・ボーカル、小原礼さん、キーボード・ボーカル、松任谷正隆さん、ドラム・ボーカル、林立夫さんの4人です。
全員が1951年生れの同期生。茂さんは言うまでもなく元はっぴいえんど、小原さんは、元サデイステイック・ミカバンド、松任谷さんはこれも言うまでもなくユーミンのプロデユサー、林さんは、松任谷さん、茂さんとテインパンアレイのメンバー。
松任谷さんは林さんに誘われて小坂忠さんのバンド、フォージョーハーフのメンバーに加わったことがプロへの最初の活動になった。そもそもは、茂さんと小原さんと林さんが1968年、高校生の時に組んだバンドがSKYEだった。
2019年に再結成しようという話になった時に、小原さんが松任谷さんを誘って今のメンバーになった。松任谷さんにとっては初めてのバンド。番組のゲストには小原さんと松任谷さんが来てくれました。
2021年にアルバム「SKYE」が出たのですが、その時はいわゆる「同窓会的バンド」かと思いました。が、そうじゃなかった。新作の「COLLAGE」は4人が自分のスキルとキャリアを持ち寄った力作でした。
全14曲、全曲がオリジナルの新曲。初めて4人全員で作って全員で歌っている曲もあります。松任谷さんが曲を書いている曲が6曲、そのうち詞も書いているのが3曲、小原さんの曲が5曲で4曲は詞と両方。林さんは7曲詞を書いている。
そして自分の曲は自分で歌うというのが基本。全員の持ち味がみごとにブレンドされている。全員が職人芸の持ち主ですからね。枯れていて色っぽいツボを心得たフレーズの気持ちよさが溢れている。ともかくうまい、それを誰もひけらかさない。
個々人の「エゴ」みたいなものが全くない。まずバンドありき。このメンバーでしか出せない音や演奏を楽しみながらやっている。お二人とも「もう残り時間が少ないし、ともかくやりたいことをやっておきたい」と話してました。
70代になって新しいことをやる。松任谷さんは、自分のバンドで曲を作って歌うのは50年来の夢だった、と言ってましたからね。ようやく実現した夢の形ということでもありますね。アルバム14曲、全曲を語って頂きました。
ここまで来たら、嫌なこともやりたくないでしょうし。これが熟成されたバンドの音だ、と言い切れるアルバムでした。オンエアは9月2日と9日です。後半は大貫妙子さん。曲ですね。アルバム「COLLAGE」の一曲目「ホームアゲイン」。全員で書いて全員で歌ってます。じゃ、お休みなさい。