7月21日、氷室京介さんのデビューした日。88年ですね。去年はデビュー35周年でした。10年前の7月19日、20日と行われたのが横浜スタジアム。伝説の二日間ですね。ツアーの最後の周南市で「氷室京介を卒業する」と言った後のライブでした。
でも、一日目のリハーサルの時に雨に濡れたモニターで足を滑らせて転倒。ろっ骨を折ったにもかかわらずそんな素振りは見せずに行われた二日間。二日目は雷とゲリラ豪雨でライブは中断、観客も全員避難するという異常事態に見舞われました。
再開したステージでこのままでは終われない、必ずリベンジすると宣言して行われたのが2016年のドームツアー「LAST GIGS」だったわけです。で、今日、デビュー日を記念して10年前の横浜スタジアムの映像が上映されました。
場所は横浜スタジアムに近い関内ホール、だったのですが、残念ながら猛暑で断念。配信で見ておりました。10年前は二日間のライブをリハーサルから客出しまでずっと取材していたのにと思うと嘘のような今。
10年と言うのはそういう時間なんでしょうね。映像もそういう壮絶さを強調しない編集だったこともそういう「時間」を感じさせたんでしょう。あんなに命がけのライブはあれ以来思い当たりません。
実は昨日もNACK5が終わってから横浜スタジアムのMrs.Greenappleのライブに行く予定だったのですが、これも断念。本来は10年前と同じように横浜で過ごす二日間になるはずだったんですけど、これがあの日から10年後の姿ですね。
この後の10年というのはもう考えられない年になってますし。氷室さんを見ることはもうないのかもしれないな、と思ったり。殺人的な暑さは人を悲観的にします。明日も36度だそうです。何とか乗り切りましょうね、お互いに。
というわけで、あの雷に照らしだされた横浜スタジアムの「魂を抱いてくれ」を。あの曲の前のMCは、改めて色んな意味を含んでるなあと思いました。「伝説」は誰かが語ることで「伝説」になる。あのライブはどんな風に残ってゆくんでしょうね。
氷室さんのフィルムコンサートは単なる上映会じゃなくてスクリーンを照明などで演出するという立体的なものなので現場にいないと臨場感は味わえません。じゃ、お休みなさい。