何だかずいぶん空いてしまいました。今年の一つの傾向ですね。傾向というか流れというか。そういう毎日になってきてるということかもしれません。夜に早く寝ようという意識が強くなってる。と言ってもせいぜい日付が変わる前、というくらいですけど。
その前に書こうとするとやっぱり1時間は取られる。まあ、そこまでは今までも同じなんですが、書いた日は寝つきがよくない。これは今までなかったことですね。わーっと走り書きのように書きなぐって、あーすっきりした、とならなくなってる。
これも年齢ということなんでしょう。以前は、仕事の原稿を書いた後によく書く気になれますね、とか言われたりすすると、ツアー中のヴォ―カリストもライブの後にカラオケに行ったりするじゃないかと答えたりしてたんです。
そうですよね。さすがにそんな70代のアーテイストはもういません(笑)。それと同じなんでしょう。仕事であれ遊びであれ疲れるものは疲れる、という結果でしょうね。仕事はしてますよ。備忘録ですから、それを書かないと忘れてしまう。
京都から戻って次の日にあったのが坂本冬美さんのインタビュー。明日、大宮のNACK5で完パケがあります。6月26日に出たアルバム「想い人」についてです。前作の「Love Emotion」以来、3年ぶりのポップスアルバムです。
前作もそうでしたけど、NACK5「J-POP TALKIN’」には何度も出て頂いているんです。いわゆる演歌・歌謡曲の歌い手さんでは唯一かな。話していて楽しい。友達と喫茶店で音楽談義をしてるような気分になれる。
裏表のない明るさと屈託のない人懐っこさ。そして、音楽好き。歌の話をしてれば何時間でも、みたいな感じがある。アルバムがポップスのカバーですから普段、そういう話をする機会がそんなに多くないのかもしれませんね。
カバーアルバム「Love Songs」は、もうシリーズが6枚かな。今回の「想い人」もやはりラブソングではあるんですが、これまでとかなり違うんです。なにしろ全曲が男性の歌。それも去って行った人を思う歌が選ばれている。
「男歌」というのは彼女の十八番。でも、演歌系の歌が歌う「男」にはない想いの募り方の曲ばかり。虚しさや儚さや哀しさを抑えた男の歌ばかり。それが合ってるんです。中にはオリジナルよりも冬美さんらしい曲もある。
アルバムが10曲で、桑田さんの「月」とサザンの「Oh!クラウデイア」があったりする。今回からプロデユサーが桑田さんが書き下ろした「ブッダのように私は死んだ」を作った時の方だそうですけど、そういう意図が引き継がれてる感じでした。
もちろん、その二曲は絶品ですが、同じように聴きどころは石崎ひゅーいさんの「花瓶の花」じゃないでしょうか。「月」も「Oh!クラウデイア」も、切々と込み上げる感情を綴った曲ですからね。それが新しい歌い方に鳴ってる感じでした。
というような話を全曲にしてくれました。彼女は、去年、一昨年、身近な方の死を経験されてます。そういうことも歌の説得力になっている気もしました。でも、インタビューではそういうことは触れてません。ともかく歌を、という番組です。
放送は31日と7日ですね。で、その後にも色々あった一週間。おいおい書いていきますね。曲ですね。冬美さんの「花瓶の花」を。じゃ、お休みなさい。