例によっていきなりです(笑)。先週、今週とその二つのことでかなりテンパってます。これも例によってですけど、そこには何の関連もなくて単に原稿を書かないといけないというこちらの事情に過ぎません。
「ジブリ」はひょんなことでそうなったというしかないんですが、今までほとんど縁がなかった。先入観と思い込み。恥ずかしながら健全なファミリーアニメというイメージでした。でも、どういう形にせよちゃんと知らないで書くわけにもいかない。
まだ始めたばかりですけど最初から見直すことにしたんです。いやあ、自分を恥じました。知らないということがいかに罪なことか。イメージで物を言ってはいけない。作品の質の高さと表現しようとしていることの普遍性。奥が深いです。
何を今頃、でしょう。自分の仕事がいかに狭い音楽に目が行っていなかったか。なぜぜジブリだけでなく日本のアニメがこれでけ世界で評価されているか。高畑監督と宮崎監督のそれぞれの思想とかね。実に興味深いです。
それとAdoですよ。彼女のことも「うっせいわ」や「新時代」とかヒット曲で何となくわかったように思ってましたけど、アルバムとかライブ映像を見るとかなり違いました。ボカロ時代が生んだ驚異の歌姫。革命的な存在だなと思って聞いてます。
でも、共通点もある。彼女は素顔を晒してません。ライブ映像でも顔が分からない。ボカロのような存在。ビジュアルはイラスト。アニメ的存在でありながら歌はこんなに生々しいボーカリストがいるか、というくらい激しい。
ボカロというバーチャルと歌の人間臭さ。ジブリは徹底した「手書き」のアニメ。一番素朴な形でバーチャルを作り出している。そこには自然や人間への敬意と信頼が流れている。実写よりも人間的だったりする。
これだけデジタルな時代に感情をどう表現するか。方法は違っても持っている危機感は一緒みたいにも思えますし。そして、何よりも「海外」という共通点がある。ジブリの「君たちはどう生きるか」はアカデミー賞。
Adoは初武道館のステージで「グラミー賞」を目標として公言してましたからね。すでにワールドツアーも行いました。アニメに続いて日本のポップスやロックが世界に出てゆく。YOASOBIとAdoがその先陣を切ることになるかもしれません。
でも、僕にはもう無理でしょう。というようなことを考えてるここ何日かです。2024年。転機の年になる。そんな予感がしてます。ということで明日もそんな時間です。曲ですね。Adoの先日発売のシングル「MIRROR」を。じゃ、お休みなさい。