前から言われていたことで今に始まったことじゃないですけどね。昨日と一昨日の昭和大学人見記念講堂でのスターダストレビュー。2022年の10月から始まったツアー「ブギウギワンダー☆レビュー」の東京公演でした。
今年の5月まで一年半に及ぶ長いツアー、そろそろ終盤。去年、サンプラでも見てるんですけど、あれから一年以上経ってる。やっぱり締めくくりも見ておかないとなあということで見せてもらいました。
何で今頃、そんなことを書いているかというと、隣の席に知り合いのデイレクターがご夫婦で見えてたんですが、その奥様が開演前に「実はスタレビの曲、ほとんど知らないんです」と申し訳なさそうに言われたんですね。
ご主人に連れてこられたんでしょう。どっか心配そうだってんで「大丈夫ですよ。一曲も知らなくても楽しめますから」と言ったんです。ほっとした様子でしたけど途中からご主人と一緒に立ち上がって拍手したり手を振ったり楽しそうでした。
終わってから満面の笑顔。そう言った時は慰めのつもりだったんですが、本当にそうなりました(笑)。たとえ話じゃなかった。そういう人を目の当たりにすることは多くないんて改めて彼らのライブのエンターテインメント性を実感したわけです。
どこの会場でもその会場にちなんだ選曲になってたりアルバムの中からの曲を歌うコーナーもある。それも日替わり。僕も知らない曲が沢山ありましたから初めてご覧になる方にはもっと馴染みがなかったでしょう。
でも、そういうことじゃないんですね。その曲がどういう曲かという説明もMCで笑わせながらしてくれる。誰も知らないということが話のネタになる。曲自体のクオリテーは知名度には関係ありません。
むしろ知らないと返って新鮮に楽しめるのではないかと思えたり。知っている曲を聴きに行くというだけじゃないコンサートはほんとに珍しいです。達郎さんが「僕のコンサートに予習はいらない」と言ってたことがあるのを思い出しました。
つまり、予習をしないと楽しめないようなライブはやらない、というプロ精神、職人魂。あれだけアドリブに思える話があって毎回違うライブをやっているにも関わらず、コンサートはオンタイムだったんです。
入口に開演時間と終演時間が書いてある。3時間15分という長さだったのも目が釘付けになりましたけど、その通りの時間で終わった。コンピューターを使ってる人たちはそうなって当たり前でしょうけど、バンドの生演奏ですからね。
友達に「だまされたと思って一緒に行こうよ、楽しいから」と言えるコンサート。そういうご夫婦をみているとこちらも楽しくなります。というわけで、ほとんど知らないという方もこの曲は知ってるでしょう。
僕が行ったのは土曜日。昨日はWOWOWで生中継があったのかな。ライブは行ったことがないけど、この曲は知ってるという方も多かったんじゃないでしょうか。「木蓮の涙」。明日はイエローモンキーのインタビュー。じゃ、お休みなさい。