5月29日に出るイエモン10枚目のアルバム「Sparkle X」の試聴会が今日行われました。場所が何と新宿歌舞伎町109シネマズ プレミアム。どこだろうと思ったら昔のミラノ座の場所に立った超高層ビルでした。
変わり果てた歌舞伎町という感じでしたね。去年からGRAPE VINEのライブを見にZepp 新宿に来て以来。あの時は夜でしたからそんなに街の様子までは見てなかったですけど、今日は昼間ですからね、いやでも目に入る。
殺風景というか近代化されているというか。ミラノ座に前と言えば昔早慶戦の時に学生が飛び込んだ池のある広場でしたけど、単なるアスファルトの空き地。どこもかしこもそういう感じ。繁華街という印象がそんなになかったのは昼間だからでしょうか。
映画館も立派でした。何せシートはリクライニング。画面も大きいし音も重量感に溢れてる。仕事場の小さなスピーカーで聞くのとは雲泥の差でした。あれだけ質感の音で聞けるイエモンというのもまた格別でした。
アルバム「Sparkle X」は10枚目。そういう数字的な区切りだけじゃなく吉井さんに喉の病気もあった。東京ドームのステージでも言ってましたけど、ひょっとしたら死と向き合うことになったんではないか、という状況を乗り越えたアルバムです。
試聴会の後にメンバー4人が登場してDJ、落合健太郎さんが代表で質問をする公開インタビューがあって、そこでも吉井さんが歌えるかどうか分からない時期もあった上でのレコーデイングだった、と言ってました。
だから自分の得意な歌がうたえる曲が多い。変わったことや冒険的なことはやってない。自分たちでも楽しいと思える曲をやった。これが今の自分たちのロックだと思える曲が集まった。ほんとにそういうアルバムに思えました。
歌の内容にひねりを加えてない。その時の心境が歌になっている。こういう自然なアルバムは初めてじゃないかなと思える。年齢とか病気とか、老いとかね。避けられないものは避けられない、それをどう受け入れるか。
斜に構える美意識、みたいな感じじゃない。今まで避けていたのかなと思える正統派のロックもある。この年齢の味が存分に楽しめる。東京ドームでやっていた新曲ももちろん入ってますし、歌詞も出ていた「復活の日」は決めの曲です。
FM NACK5「J-POP TALKIN’」のインタビューは来週。あれだけ話を聞くと答えを知ってしまった感じもしますけど、だからこそ聞いてみたいこともある。僕は他の人がやっているインタビューを読んだり聞いたりするのは好きなんです。
というわけで、イエモン、今が一番いい状態と言っていいでしょう。そんな話が聞けそうです。曲ですね。アルバムの肝、「復活の日」を。じゃ、お休みなさい。明日、スタレビの人見記念講堂。じゃ、お休みなさい。