この間、書き損ねていたのですが、King Gnueのライブの前に台湾清華大学のCDライブラリーに寄りました。羽田を朝7時55分の便に乗って現地時間の10時半について迎に来てくれていた通訳の青年と一緒にそのまま車で向かいました。
清華大学があるのは台湾の新竹という場所、車だと1時間半弱かな。でも渋滞もなくスムースだったのは日本で言うお盆で連休だったせいもあるようだった。新竹は台湾のシリコンバレーと呼ばれてIT産業の中心、今、最も注目されている街です。
高層のオフィシャルビルと公園。整然とした街並みと自然が調和していて雑多なエネルギーがアジアを感じさせる台北とはかなり違います。熊本に工場を建設することで注目されている半導体企業の本社もあります。
大学を訪れるのは去年の5月にフォーライフレコードの社長さん、日本音楽産業文化振興財団の理事長、後藤豊さんと訪れて以来。図書館の館長さんと編成管理のトップの女性が迎えてくれました。再会を喜ぶという感じでしたよ。
通訳の陳さんは、その時にお世話になった若者、30歳ですからね。日本の音楽が好きでTHE ALFEEの大ファン。FM NACK5の「J-POP TALKIN」のインタビューを聴いてます、と言われてびっくりしたことは去年書きました。
今でも聞いてくれてるのかなと思っていたら、ゲストにBEGINの島袋優さんが出ていたこととか色々話題にしてくれました。海の向こうにリスナーがいるといのは嬉しいことだなあと今回も実感しました。
地震の影響はそんなにないという話でしたけど、やっぱり本棚の本が落ちてしまったとかで今は閉館中。CDは大丈夫だったようです。今、展示されているのは送った1万8千枚のうちの4分のⅠくらい。
去年はセレモニーがありましたから色々説明書きがあったりしましたけど、通常の展示モードという感じ。でも、送られたCDの棚には「田家秀樹寄贈」という表示がありました。感動したのは他の1万数千枚が地下に保管されていたことですね。
地下の「密倉庫」という部屋に同じように一枚づつケースに入ったCDが並んでいる。その倉庫は学生の書いた論文とかも保管されているのですがCDのスペースが一番広かった。しかも、それらも全てデータに記録されてました。
台湾が日本よりデジタル化が進んでいるのは知ってましたけど、目の当たりにした感じでしたよ。日本の図書館ではどうやっているのかなと気になったりしました。TOKYO FMがレコード室閉鎖を発表したことが波紋を呼んでますからね。
放送でCDを使う機会も減ったし、データで十分ということのようですけど、放送局からCDがなくなるわけです。それで音楽文化が守れるのだろうかと、僕にはどうにも釈然としません。なぜもっと有効な使い方を考えないんでしょうか。
というようなことを改めて考えさせる時間になりました。その足で台北に戻ってKing Gnuのコンサートに向かったわけです。でも、前の晩に泊った羽田のホテルの相性が合わなくて寝られずに結構疲れてました。
帰って書く予定だった桑田さんのブルーノート公演のライブレポートの締め切りが今日だったんですが、出来ませんでした。明日、頑張ります。でも、放送局からレコード室がなくなるというのはショックです。NACK5は大丈夫ですよ。
今週来週締め切りが色々。頑張ります、はさっき言ったか(笑)。この人のこともある。今日、初のベストアルバムが出た宇多田ヒカルさんの新曲「何色でもない花」。King Gnuの「THE GREATEST UNKNOWN」みたいなニュアンスに思えました。じゃ、お休みなさい。