一昨日、2月21日発売。昨日、FM NACK5「J-POP TALKIN’」のインタビューがありました。何と初めてのソロアルバム。BEGINのデビューは90年ですから35年目にしてのソロデビューですね。もちろんギターだけでなく歌も歌ってます。
BEGINの取材はデビューしてすぐ。近年はアルバムごとに話を聞いてもいます。彼らは大抵、メンバー3人の取材というのが多かった。キーボードの等さんはソロアルバムを出してるんで彼だけのインタビューはありましたけど、優さんだけは初めてですね。
何で今まで出さなかったのか。避けていた、というのが彼らしかったですね。元々、歌うという志向はなかった人ですし、石垣島から上京してきたのも東京造形大学に入りたいという美術志望。音楽は栄昇さんに誘われたからでした。
自分が歌ったりしていいんだろうか、というのも彼の性格を物語ってますね。一般的に言ってギタリストというのは自己顕示欲が強い人が多い。自分のソロプレイに対しては他の楽器の人とは違うこだわりを持っている。そういう感じじゃないです。
初めてのアルバムはそういうアルバムでしたね。ORANGE RANGEのメンバーに勧められなかったらやってない、という話もしてました。オレンジレンジはもちろん、沖縄のミュージシャン勢ぞろいという顔ぶれが参加してました。
モンゴル800やKiroro、かりゆし58はじめ石垣島、沖縄本島、宮古島の出身のミュージシャンやラッパー。伝説のバンド、紫のメンバーの息子さんとか。世代を超えてつながっている。今、彼がソロアルバムを出すことの意味が形になってました。
BEGINは今は島唄の継承者として知られてますが、もともとはブルースが下地になったバンドでしたからね。デビューアルバムのタイトルは「音楽旅団」。ロサンジェルス録音。試行錯誤を重ねて2000年を迎える頃に島唄にたどり着いたんですね。
そういう元々のBEGINの色んな要素が優さんの音楽の中にあって、それを親交のあるミュージシャンが形にしているというアルバムのようにも思えました。「55rpm」というのは55歳という意味です。ジャケットも自分で描いてます。
実は、引っ越しの片づけでBEGINがデビューした時にレコード会社が作った小冊子が出てきたんですよ。ペーパーバック形式で130頁。「FIRST Album・音楽旅団・6-23 RELEASE COMING SOON」と書かれている「プレ・ストーリー」。
つまり、デビュー前の3人のことが書かれてるんですが、優さんは「美術系の大学に進むためにデッサンの勉強を始めた」とか「あこがれのアーテイストはペン・シャーンとピカソ」とか書いてありました。
上京してからも「上野の美術館にモジリアーニを見に行った」「ラフォーレにウオーホール展を見に行った」とありました。でも、造形大は不合格、やはり受験に失敗して予備校通いをしていた栄昇さんが優さん、等さんと誘ったのが始まりですね。
デビューの時の小冊子ですからまさか34年も経って読まれるとは思いもしないで書かれている。スタジオに持って行ったら本人も「持ってない」と言ってました。レコード会社のスタッフも今、あるかなあ、と言ってました。
もし、美術の学校に入っていたらBEGINも55歳のソロアルバムは当然、ありえなかった。そんなことが妙に実感されたインタビューでした。この引っ越しで色んなものを捨てましたけど、時間が経って値打ちが出るものもあったでしょう。
でも、その頃はもういないでしょうからね。いい時期だったんじゃないかと思います。というわけで曲ですね。優さんのヒット曲「海の声」のアルバムバージョン「Mighty Crown Reggae Rimix ver」。沖縄行きたい。じゃ、お休みなさい。