昨日ですね。昼間、某機内放送の「SEKAONO OWARI新作アルバム特集」の収録を終えてそのまま渋谷のいつものスタジオに直行。PANTAさん追悼月間の4週目の収録を終えました。久々のダブルヘッダー。緊張感ありましたけど無事に終わりました・
一週目が頭脳警察の盟友、TOSHIさんと最後のアルバム「東京オオカミ」のデイレクターでこの10年のマネジメントも兼ねていて闘病の時も一番身近でケアをしていた田原章雄さん。二週目が、ビクターの担当だった高垣健さん。
高垣さんはサザンを世に送り出した人として伝説化してますが、デイレクターとして最初の担当が頭脳警察を解散してソロになったばかりのPANTAさんだったんです。デイレクターとしての一から教えくれた先生がPANTAさんだったと言ってました。
3週目はライターの志田歩さん。雑誌「ミュージックマガジン」の「特別追悼増刊号」になくなった後の去年の9月1日のお別れライブと新作アルバム、鈴木慶一さんと組んだPANTA&HALについて長文のドキュメントを書かれてます。
彼は玉置浩二さんを書いた本「玉置浩二・幸せになるために生まれてきたんだから」やロックバンド、The Foolsを書いた「The Fools Mr・ロックンロールフリーダム」という評判のノンフィクションで知られてます。
高校時代に一番のめり込んでいたのがPANTAさんが鈴木慶一さんと組んだバンド、PANTA&HALだったという1961年生れ。その世代から見たPANTAさん、頭脳警察について語ってくれました。「過激とは何か」という話が面白かったです。
PANTAさんが何を貫こうとしていたのか、音楽に何を託そうとしていたのか。世界史や現代史、日本史に至るまで滅ぼされたり抹殺されてきた人たちの埋もれたエピソードを音楽にしようとしていたという人並外れた表現欲としての「過激さ」という分析でした。
で、最後の週は今のバンドのメンバー、キーボードのおおくぼけいさんとサックスの竹内理恵さん。2019年に組んだ「頭脳警察50周年バンド」がきっかけという新しい世代。二人が新作アルバム「東京オオカミ」を遺作ではなく「始まりのアルバム」といのが印象的でした。
7人組メンバーの中には90年代生れもいますからね。僕らが聞いていても今が一番充実していると思える。なぜそうなっているかが若い二人の口から語られました。PANTAさんがいかに音楽に情熱を燃やしていたか。
過激派バンドとか政治的に偏っているとか、そういう切り口がいかに一面的か、もちろん、正義感は人一倍強い人でしたし、歯に衣を着せぬ作品が多かったのは事実ですけど、それだけじゃなかった。そこで終わっていなかった。
その中で彼がなぜめげずに創作意欲を持ち続けて来れたのかが伝わるのではないでしょうか。懐古的追悼番組にならずに済んだと思ってます。ゲストの方々、ありがとうございました。肩の荷が下りました。
引っ越しは終わりましたけど、どこに何があるか分からない状態は変わりません。むしろ慣れない分、ひどいかもしれないです(笑)。というわけで曲です。頭脳警察のアルバム「東京オオカミ」から「タンゴ・グラチア」。初のタンゴです。
「グラチア」というのは明智光秀の娘でキリスト教徒だった細川ガラシアのことで「隠れキリシタン」がテーマなんだそうです。知りませんでした。そういう歴史に精通した人でした。じゃ。おやすみなさい。