昨日と一昨日ですね。浜田省吾さんのアリーナツアー「ON THE ROAD2023・Welcome back to The Rock Show~youth in the ”JUKE BOX”~」の本来であれば最終公演となった二日間。何とか見ることが出来ました。
またかと思われるでしょうけど、引っ越しですよ。オフィスが二つ移動するのと同じ。金曜日に引っ越しセンターから段ボールが150箱かな、ドーンと届いたんですね。もちろん畳んだ状態ですけど、部屋の三分の一くらいは占拠してるんです。
昨日はそのままで出かけたわけですからね。本来なら大宮のNACK5で「J-POP TALKIN’」の小山田荘平さんのインタビューの完パケが終わったら帰って片付けの整理をしないといけない。カミさんの恨めしそうな視線を素知らぬふり、でした。
シンコーミュージックの雑誌「B・PASS/ALL AREA」でレポートを書くことは決まってるんですけど、広島に行けませんでしたからね。さいたまと有明のことを書くしかない。心の中でカミさんには「ごめん」と言いながらでした。
でも、いいライブでしたね。どのコンサートでもそうですけど、一日目と二日目の空気が違う。もちろん両日ともに最高峰のロックンロールショーではありますけど、「良さ」が違う。映像収録をしてましたけど、楽しみになりました。
で、タイトルになった言葉ですが、浜田さんが口にしたものじゃないんです。通路を挟んだ席で見ていたJs. Foundatinの事務局のスタッフから出たんですね。彼らは募金のブースがあるんで、ライブの最後まで席にいることは珍しいんです。
昨日は最後までステージを見てたんで思わず声をかけたら、「募金のことがどんな風に告知されてるかを確かめたかった」と言ってました。浜田さんのサイトにもありましたけどさいたまと有明の募金は全額、能登半島地震への支援金になるんですね。
お気づきの方も多かったでしょう。そのことは開演前のアナウンスでも伝えられましたし、終演後のスクリーンにも告知がされてました。で、彼は募金ブースに戻るので思わず「何時までやるんですか」と聞いてしまったんです。
一日目も二日目も会場入りしたのがギリギリだったんでブースには行ってませんでしたし、間抜けなことを訊いたなあと顔が赤らみます。その時に気づくべきだったんですが、彼は黒い衣装に黒のマスクをしてたんです。あれは「喪装」だったんでしょうね。自分の鈍感が恥ずかしい。
彼は、表情を変えずに「最後の一人までです」とボソッと答えてくれました。何を訊くんですか、と思ったでしょうね。もし最後の一人の方が募金をしようと思われて、その時に誰もいなかったらその気持ちに応えることが出来ない。
人の善意を受け止めるということがどういうことか。彼の一言でハッと思わされました。ボランテイアというのはそういう人たちに支えられてるわけで、頭が下がります。奇跡的に救出された90代の女性もいましたね。
金額の大小ではなく、ささやかな気持ちを行動にする。有明では僕も募金しようと思います。もし、お時間あれば。金沢に住んでいる学生時代の友人に電話したら「金沢は大丈夫だったけど、経験したことのない揺れだった」と言ってました。
そうだ、台湾清華大学のCDライブラリーの整理をしてくれた女性から「能登地震のお見舞い」メールが来たことをお伝えしようと思います。というわけで、曲ですね。北陸は強い雪だそうです。「悲しみは雪のように」を。じゃ、お休みなさい。