FM COCOLO「J-POP LEGEND CAFE」の12月の特集ですね。歌手の笠置シヅ子さんと作曲家の服部良一さん。「ブギの女王」と「J-POPの父」という二人。いうまでもなく「東京ブギウギ」のコンビです。
実はいつかやろうと以前から思ってたんです。でも、なかなか形にならなかった。戦後の状況のことは美空ひばりさんと伊東ゆかりさんの時に触れたりはしてましたけど、笠置シヅ子さんまでは行けなかった。もちろん理由もあるわけです。
戦後だけじゃなくて戦前もある。つまり古いわけです。僕は生まれる前だし話を聞こうにもご存命のゲストがいらっしゃらない。音源もレコード盤じゃなくてSP。蓄音機用のものだったりする。音が違うんで音楽番組として唐突と思われないだろうか、とか。
そういう色んなハードルもあって実現しなかったんですが、いうまでもなく朝ドラです。10月からの「ブギウギ」。僕も途中からですけど見るようになってます。服部良一さんの自伝本「僕の音楽人生」は持ってますけど、もっとわかりやすい。
主演の趣里さんが好演してますし、笠置シヅ子さんの雰囲気を伝えてる。時代風俗もむしろ新鮮。音楽もある。朝が遅いんで、朝ドラは縁がなかったんですけど、録画してみるようになってしまいました。
しかもあのドラマに合わせてアルバムも出たんです。「笠置シヅ子の世界」と「服部良一の世界」。それぞれ二枚組です。古い音源を使ってはいますけど、今風のマスタリングをしてますから、古いけれど違和感なく聞ける。
笠置シヅ子さんとはどういう歌手なのか、ブギウギとはどういう音楽なのか、服部良一さんというのはどんな作曲家なのか。こんなに親切に教えてくれる。今、やるしかないでしょう、という特集。明日は前半二週「笠置シヅ子」の収録。
ゲスト、見つかったんです。アルバムの選曲と解説、朝ドラの時代考証を担当した刑部芳則さん。何と日大教授。日本近代史がご専門。昭和歌謡史の研究家でもある。これも何と、ですけど、1977年生れ。息子より若い(笑)。
自分の生まれた頃の話とかその前のことを息子から教えてもらう、みたいな感覚は新鮮ですよ。今は情報もデータも豊富ですからむしろリアルタイムで経験した人たちよりも遥かに詳しいという一例でしょう。
テレビではお見かけしたんですが、お話しするのは初めて。どんな話になるんだろうと思いながら。というわけで、曲を。昔、ダウンタウン・ブギウギバンドがカバーしてました。「買物ブギー」を。ノリの良さは群を抜いてます。
歌詞の中の”わてほんまによう言わんわ”というのは初めて覚えた関西弁だったかもしれません。でも、”わてほんまによいわんわ”だと思ってました。空耳関西弁ですね(笑)。じゃ、お休みなさい。