間、空きました。ちょうど一週間かな。慌ただしかったです。何と言っても家の不動産広告のための室内写真を撮る、ということがありました。もちろん不動産屋さんが撮影するんですけど、片付けないといけない。
連日、積み上げた段ボールの中身を出したり移動したりして何とか胡麻化したんですが、あちこちが痛くなったりして青息吐息。その合間にも仕事はするわけで、ほんとに引っ越せるんだろうかと胃が痛くなってるという状態です。
で、表題の件です。マカロニえんぴつの初の代々木二日間。新作アルバム「大人の涙」を携えてのライブ。NACK5「J-POP TALKIN’」でボーカル・ギターのはっとりさんのインタビューをしたこともあって見せて頂いたんですが、面白かったです。
アルバムもそうでしたけどライブも既成のロックバンドの概念に収まってない。ロックバンドなんだけど、自由で確か。こういうことも出来る。バンドの方もこういう楽しみ方をしようとしている。「型」にはまってないけどそれが「型」になってる。
タイトルの言葉ははっとりさんが客席に向かって発した言葉なんです。ライブを自由に楽しんでほしい、という話の中で「となりのおっさんが大声で歌っていてはっとりの歌がうるさくて聞こえない、とか言わないように」と言ってからですね。
前のライブは声出しが出来ない中で行わざるを得なかった。ああいうライブはもうやりたいくない、と言うような話もありましたね。みんな声出して楽しめばいいじゃないか。「ライブってそういうもんだから」と続けたんですね。
「こうじゃなきゃいけない」という固定観念がない表れに思ったんです。ロックバンドという形やロックという音楽、ライブという場所。そういう音楽の作り方や伝わり方に固定観念がない。自由を面白がってるというんでしょうか。
まだツアー中ですから内容には触れませんけど、全員がそういう感じなんですね。バンドという編成にこだわってない。ここにこういう音が入ってると気持ちいいんじゃないの、みたいな音の作り方。意外だったりしながらそれがとっても気持ちい。
はっとりさんのインタビューをしていてそういことか、と思ったのが彼らが音楽大学で「録音」の面白さと知った、と言ってたことなんですね。バンドで「音を出す」ことを楽しむ、というよりスタジオで「音を作る」楽しみを知ってる。
もちろん、それぞれ楽器のパートはあるわけですけど、バンドの編成とかに捕らわれてない。個々のメンバーの自己顕示欲みたいなものを感じさせない。でも、歌っている内容はとってもヒューマンでシリアス。音楽に求めているものも、です。
お客さんもそれを理解している。今の若いリスナーは音楽の楽しみ方を知ってるなあ、と感心もしました。他にも印象深いMCは色々ありましたけど、ちゃんとメモを取ってません。取材、という感じじゃなかったですからね。
あ、でも忘れない言葉がありましたよ。「ライブハウス、代々木体育館へようこそ」。若い人は「ライブハウス武道館へようこそ」は知らないでしょう。でも、「BOO/WY、ありがとう!」という声も飛びましたよ。嬉しかったです。
CDで言葉を噛みしめてライブでは演奏を楽しむ。自由に、です。「ライブってそういうもんだから」。いい言葉じゃないですか(笑)。というわけで備忘録。曲ですね。アルバム「大人の涙」から「悲しみはバスに乗って」を。じゃ、お休みなさい。