昨日と今日の二日間。僕が見たのは昨日でした。一昨年に結成された7人組のダンス&ボーカルグループ。平均年齢22歳。でも、去年の8月に発売のデビューアルバムは一位。9月に出た4枚目のシングル「Mainstream」も初の一位でした。
と言っても去年のレコード大賞で見たのが最初。ちゃんと見るのはもちろん昨日が初めてでした。新曲の「Mainstreem」がかっこいいと思ったことがありますね。言葉の切れとダンスのエッジの鋭さ。K-POPとはかなり違う印象でした。
と言うほどK-POPもそんなに知らないんですけどね。東方神起とかBIGBANGくらいしか見たことがない。テレビの音楽番組で色々出てるのはかなり距離を置いてる感じでした。もちろん理由はいくつかあります。
一番大きいのは言葉でしょうね。日本語で歌っていてもどこか訳詞感がつきまとう。ダンスは鍛えられてるし歌もうまい。プロ根性もあるしステージも大仕掛けのエンターテインメントショーなんだけど、どこかしっくりこない。
商業的に計算されて大量生産されていると言えばいいでしょうか。ちょっと大人の女性の熱狂するコンサートもどこか音楽不在な感じに思えたり。お金かかってるなあと感心したりはするんですが、日本でどこまで定着してるのか測りかねてました。
東方神起は何度かインタビューもしたし原稿は書いたことがありますけど、彼らはそういう流れじゃなかったですからね。地に足がついているように思えた。でも、BTSあたりになるとそういう共感が入り込む余地がない感じがしてた。
BE:FIRSTはプロデユサーがAAAのラッパーのSKY-HIだった。彼と話したことはありませんでしたけど、AAAでは一番シャープな感性の持ち主だとは思ってました。実は、2021年に泉谷さんがプロデユースしたASOロックに出てたんです。
その時のライブがかっこよかった。こういうところにも出るんだと思って親近感を持っていたこともありました。彼が私財を投じてオーデイションから出てきたのがBE:FIRST。ということもあって見に行ったんですね。
良かったんですよ。日本語のラップとダンスが一体になっていた。ボーカルグループとしても十分な力量があった。20代前半の若者の率直な心情が肉声と肉体で表右舷されていた。ヒップホップなんだけどロックだった。
青春パンク的ヘビメタみたいな要素があったりね。それでいてハートフル。客席と一緒に歩いていきたいという一体感もありました。ジャニーズ系のような作られた感じがしなかった。K-POPに対抗できる日本のグループに思えました。
代々木は今年の夏の小田さん以来。客席の若さがまぶしかったです(笑)。元気をもらったという感じでしたよ。やっぱりコンサートはいいなあ、と思えた夜でした。というわけでBE:FIRST「Mainstreem」。じゃ、お休みなさい。