何のこっちゃ(笑)。断捨離です。ダン・シャリオというフィリピンの歌い手がいるんですよ。戦後すぐの生まれで日系二世。ジャズもロックも歌謡曲もアメリカンポップスもうまいんですけど、器用貧乏。若い時はなかなか芽が出なかった。
戦後すぐですからね。まだ混血という名前が差別用語みたいに残っていて、学校ではいじめられてばかり。進駐軍のキャンプで歌ったりしてそ気を紛らわしてました。自分の歌を歌えるようになったのは60過ぎてからでしょうね。
彼が明日、誕生日を迎えるんですよ。77歳。僕と同じ。いつか彼のことを書けるといいなと思いながらその機会がないまま。今も沖縄のクラブで歌っているそうなんですが、元気なんでしょうか。携帯を知らないんで連絡の取りようがありません。
とか全部出まかせ、(笑)。書いていて面白かったですよ。このままお話を作ってしまおうかと思ったくらい。でも、断捨離も明日の77歳も本当です。ただ今日も明日も、断捨離の真っ最中。誕生日どころじゃありません。
この間、家を売ることにした、と書きましたけど、不動産屋さんが見に来て第一声、「ご事情は分かりました。でも、まず片付けてからにしましょうか」でした(笑)。そうですよね。下見に来る人もいるでしょうし。
驚きますよ。不動産屋さんも一瞬、怯んでましたからね。廊下や階段にはCDが積みあがってる。部屋も押し入れも段ボールだらけ。到底、人に見せられない。先週、急遽、延期になった仕事があって多少時間が空いたんで、シャリシャリしてます。
シャリシャリズムは米米clubか。彼らは断捨離とかしないのかな。断捨リズムとかいう曲を作ればいいのに。リズムを断捨離するとどうなるか。曲が進むにつれて楽器の編成も音のアンサンブルもどんどん整理されてゆくんです。
衣装もどんどん少なくなってゆく。どこまで行くんだとリスナーが手に汗を握る中で終わってゆく。クレジ―キャッツかユニコーンかという感じもありますけど。ダンシャリズム。踊りも生れそうですけどそれじゃまるでストリップ(笑)。
そっちはクレージーじゃなくて加藤チャン。「ちょっとだけよ」「あんたも好きねえ」って。何を書いてるんでしょうか。76歳最後の出まかせ(笑)。もうすぐじゃない。これから燃えないゴミの袋をまとめてシャワーに入って77歳を迎えるわけです。
喜寿というんですよね。ダンシャリ&キジュー。歌うより漫才の方が得意な男性二人組。今からでも遅くないか、遅いよね(笑)。というわけで、この秋は片付けに忙殺されそうです。段ボール一杯の昔のイベントやCDの資料やキャラクターTシャツとかツアーパンフとか。見てると楽しいんで全くはかどりません。
ジャニーズ問題、メデイアの言い訳ラッシュが始まりそうです。「そういう空気じゃなかった」「自分の身を守るために沈黙するしかなかった」「実は言うべきだったと思っていた」。戦後の「一億総ざんげ」みたいです。
じゃあ、ファンはどうだったんだ、とも思うんですよ。ファンはそれを望んだか。もし声を上げたらファンから総攻撃されたかもしれません。だからそうせざるをえなかった人たちもいたでしょう。戦争に一番、熱狂したのも国民でした。
それにしてもおぞましい。色んなことを考えさせられます。というわけでダン・シャリオさんの曲を、ダン・シャリオとダンシャリ・ダンサーズで「ごみ捨て音頭」、そんな歌ないか(笑)。サザンの「盆ギリ恋歌」を。じゃ、お休みなさい。