昨日ですね。2016年から始まったJUJUのカバーライブ「JUJU苑」シリーズの2023年版。彼女が”JUJU”ではなく「スナックJUJUのママ」として出演してます。最初は代々木の国立第一競技場。都内三会場目。これまでで一番大きい会場でした。
彼女の言葉を借りれば「過去最大の出店」。JUJUは来年がデビュー20周年。それに先駆けての前祝開店ツアーは何と47都道府県での「出店」。昨日もその人気ぶりの理由をまざまざと見た気がしました。
まざまざとは変か。たっぷりとかな。何でこれだけ人気のシリーズになっているか。まだツアーは10月一杯まで続くんて内容には触れませんが、ともかく手が込んでいる。”JUJU”と”ママ”の差別化、別人格の見せ方、お互いの距離感の表し方が絶妙。
お客さんに対しての接し方や気の配り方。スナックのママですから”ありがとう”の伝え方も言葉遣いも変わる。元々の彼女の中には根っからのサービス精神みたいなものがあるんでしょう。それが堂に入って板についている。それを楽しんでいる。
曲がカバーということもあるんでしょうね。好きな歌を自分のお店でお客さんと一緒にお酒を飲みながら歌う。最近、スナックに行く機会はなくなりましたけど、こういうママ、いたよなあ、と思わせてくれる。ともかく微笑ましくて楽しい。
お客さんに女性が多いのも特徴でしょうね。近所のスナックの憧れの姉御肌のママに身の上相談に行く、みたいな空気もある。ただ、歌には余興感はないです。むしろ自分の歌よりも気合が入ってるんじゃないかと思わせる。
アレンジや演奏もそう。中にはオリジナルとは一変したような曲もある。歌謡スナックというより60年代の日活映画やハリウッド映画の中のレトロな高級キャバレーという感じ。ライザ・ミネリに「キャバレー」という映画があったなあと思ったり。
どんな歌謡曲を歌ってもジャズの香りがしたり垢ぬけていて泥臭くならない。ミュージシャンも強者ぞろい。キャラクターは”ママ”でもやっぱり歌は”JUJU”。遊び心満載でありながら音楽は思い切り”攻めて”ました。
で、何と、ですよ。衝撃の発表がありました。来年2月17日、東京ドームに”出店”するんだそうです。「世界で一番大きいスナックを出店したい」と言ってました。客席、驚きと喜びで盛り上がってました。それはそうでしょう。
女性アーテイストの東京ドームは結構いますよね。美空ひばりさん、渡辺美里さん、矢井田瞳さん、MISIA、安室奈美恵さん、浜崎あゆみさん、倖田來未さん、西野カナさん、くらいかな。全部見てますけど、カバーライブは初めてだと思います。
普通のコンサートはイメージできますけど、こればっかりは想像がつかない。会場で配られていた号外形式のチラシには”テールブル席”だとか”スナックVIP席”とか書かれてました。デイナーショーみたいな代物じゃないことは間違いないでしょうね。
というわけで前代未聞「世界最大のスナック」開店のお知らせでした(笑)。11月1日に出るアルバム「スナックJUJU~夜のリクエスト~『帰ってきたママ』」の中の曲「ダンシング・オールナイト」。まだ流せませんが(笑)。じゃ、お休みなさい。