小山卓治さんの2作目のベストアルバム「Well2」が9月に出るんですね。2017年に出た「Well~Songs of 35Years」の続編。40周年記念という区切りのアルバム。前作と同じ二枚組でそれぞれ28曲と29曲、計57曲。同じ曲が一曲も入ってません。
小山さんは83年、CBSソニーからデビュー。2000年代に入ってからは自分のレーベルから出してます。その両方を網羅してる。それだけじゃなくて、彼がどんなシンガーソングライターで何を歌ってきたかが分かる「成長史」のような選曲になってます。
今回もライナーノーツを書きました。選曲がそういう作品や作風の変遷を感じられるものになっていたんで、そういう内容になってます。ニューヨークを舞台にした青春映のような曲を書いていたシンガーソングライターがどう変わってきたのか。
DISC1はそういう曲が多くてDISC2はより生活感が強くなってる。フィクションからノンフィクションという変わり方をしてる。でも、彼自身は「ようやくそういう歌が書けるようになった」と言ってました。
シンガーソングライターの成長。成熟。年齢を重ねてきたから書けるようになるというのはどういうことなのか。前作「Well」は彼の35年というキャリアをたどるという内容だったんで、そこまで踏み込めませんでした。
ソニーの担当、内藤謙一さんが選曲したんですが、それが絶妙だったから書けた原稿と言っていいでしょうね。発売が9月なのでまだ先ですけど、その頃になると印象もう薄くなるでしょうから、忘れないうちに、です。
身もふたもないかもしれませんが、彼には誰もが知っているヒット曲はありません。むしろそういう曲がないから成り立っているベスト盤じゃないでしょうか。そういう曲があると、両方にバージョン違いを入れたりすることになります。
名前を知っているけど、曲は聞いたことがない、という人の方が新鮮に聞こえるのではないかなと思ったり。こういうシンガーソングライターがいることが貴重だという証しのようなベスト盤です。
以前、彼のホームページのことを書きました。全部の曲の詞が紹介されてる。そういうアーテイストだからのベスト盤じゃないでしょうか。9月13日発売です。その頃には少しは涼しくなってるでしょうか。
今日、仕事場から昼ご飯を食べに5分くらい歩いたら、戻ってきて眩暈がしてしばらく休んでました。肩が凝ったり首が痛かったり、軽い熱中症の症状が出てました。日傘、冷却タオルを首に巻いてもだめでした。
来週もこんな天気が続きそうです。都心に出られるんでしょうか。かなり不安一杯。ということで、この前もおかけしましたけど、小山卓治さん「天国のドアノブ」を。じゃ、お休みなさい。