徹貫と呼び捨てですが。同業の藤井徹貫さんがなくなりました。昨日の夜に知らせを受けて何かご存じですか、と言われたのですがもう何年も会ってないし、連絡先は電話しか知らない。今日になって状況が分かりました。
27日になくなったんだそうです。この間ですね。何でも体調の異変を感じて自分で救急車を呼んで、病院到着後に家族と直近の予定のある人に連絡してそのまま意識を失ったそうです。脳梗塞だったそうです。
まだ若いのに。1959年生れ。僕より一回り以上下。でも、付き合いは古い。彼がレザーデイスクの会社にいた時に初めて会ったんだと思います。その後にライターになった。拓郎さんフリークでしたからね。色んな現場で一緒になりました。
みゆきさんもそうですね。今回のアルバム「世界が違って見える日」の本人インタビューは彼と僕だけでしたからね。それぞれ書く媒体も違ってましたし、インタビューの日も別でしたから顔は合わせてない。でも、一緒に仕事したという感じでした。
彼が一番多かったのはTM関係ですね。TMのことを書いた本も出してますし、ずっとそれぞれのソロの仕事もしてました。先々週かな宇都宮隆さんの東京のライブにも行ってたんだそうです。そう思うと急ですよね。まさに急逝でした。
ショックは大きいです。しかも脳梗塞だった。自分で電話して救急車を呼んで病院に行った。俺と同じじゃん、という感じ。僕は何ともなくて彼はそのまま意識を失ってしまった。他人事じゃないというか。我が身でもあったかもしれない。
電話でそのことを知った時は眩暈がしました。この差は何だ。しかもあんなに若い彼が逝ってしまった。世の無常というか、非情というか。彼の体調がどうだったのかは知る由もないですが、いつ何があるのか分からないと思い知らされました。
台湾のことで浮かれている感じに冷や水を浴びせられた。そんな悠長なことを言ってる年齢じゃないんだぜ、と突き付けられた。去年の佐伯明に続いて一回り下の世代の気の合った二人がいなくなった。何かが終わってしまった感じです。
葬儀は密葬だったようですが、遺体には面会できるようなので別れを言いに行ってきます。でも、悲し過ぎです。合掌。心からご冥福を祈ります。やっぱり曲ですね。みゆきさんの「俱に」を。”灯火”が一つ消えました。じゃ、お休みなさい。