昨日ですね。BEGINの日比谷野音。雨が心配されましたけど、何とか持ちこたえて終演の頃は星空とまではいきませんが、気持ちいい野音らしいコンサートでした。野音100周年なんですよね。「祝・100周年」という冠がついてました。
今年の夏にかけて色々企画が組まれているようですけど、BEGINは何と14年ぶりと言ってましたね。リラックスして寛いでいて自然体。冗句を交えながらのいつものBEGIN。黄昏と樹々の緑、そして夜空。野音がよく似あってました。
いつものBEGINだった、んですが、内容はいつもと違う内容だったんです。テーマは「ノスタルジー」ということで彼らのキャリアを改めてたどり直すような選曲。一曲目がカーペンターズの「Yesterday Once More」でしたからね。
その後にもデイランの「風に吹かれて」やベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」。順番は逆だったかな。その後にデビュー曲の「恋しくて」になるという始まり。シングルのB面とかあまり演奏されてこなかった曲が続きました。
昨日では終わりましたから書いていいんでしょうけど、本編に「島唄」がない。最初で最後と言ってましたね。「二度とやりたくない」は冗句だったでしょうけど。でも、90年にデビューしてからの10年は島唄にたどり着くまでの時間でしたからね。
アーリー・BEGINでアナザーサイド・オブ・BEGIN。盛り上げる曲がないメロデイアス・BEGIN。「いつもと違う」けど「いつも以上」にBEGINでした。客席はじっくり聴き入ってるけど、このまま終わるの、という空気もある。
それを見透かしたように代表曲を「マルシャ」のメドレーにしてました。サンバのようなブラジルの伝統リズムでのダンスメドレー。初日の渋谷公会堂ではやってませんでしたから野音スペシャルだったんでしょう。
そう、渋公の初日は硬かったんですよ。「最初で最後」ですからね。ステージでやったことがなかったり久々だったりした曲も多かったせいでしょうね。どっかぎこちないBEGINを初めて見たと思いました。昨日はそうじゃなかったです。
今年はライブの回数が激減してますけど、やっぱり野音はいいなあ、と思った夜でした。100周年。並木を切り倒すという信じられない暴挙にさらされている神宮外苑みたいにだけはならないでほしいです。
というわけで、BEGIN。90年代の名曲「防波堤で見た景色」を。海を見に行きたいけど連休は原稿です。じゃ、お休みなさい。