back nubmer二度目のドームツアーの東京公演の二日目。お客さん入ってましたねえ。スタンドはステージ脇にまでぎっしり。アリーナも通路がどこにあるか見えないほど。まさにパンパンに膨れ上がってました。
今回は五大ドーム全てを使った9公演。全公演ソールドアウト。今、一番勢いのあるバンドということを証明してました。メンバーが何度も「すごい」を連発して「語彙力が奪われた」と言ってましたけど、すごかったです(笑)。
ただ、すごいと言ってもセットとか照明とか演出がすごかったというんじゃない。まだ日程が残ってるんで内容には触れませんけど、色んな意味でです。お客さんのエネルギーとか湧き上がるオーラ、そしてステージに「生身」を感じたんですね。
もちろんどんなライブもバーチャルじゃない限り「生身」ではあるんですが、そういう意味じゃない。ライブならではの演奏の生々しさ。このパフォーマンスはこの日だけだろうという思わせる。特に清水衣与吏さんの歌とか表情とか言葉ですね。
気持ちが乗り移ってるというのかな。声のかすれ方や張りに込めたものが尋常じゃない。ペース配分とか計算とかはどっかに行ってしまったかのようなむき出しな想いが伝わってくる。雲の上というと変ですけど、違うところの行っちゃってる感じ。
二度目のドームツアーですしもう大阪、名古屋、北海道とやってきてるんのに”馴れ”みたいなものを感じさせない。感じさせないじゃなくてないんでしょうね。これだけの数の客席に対しての不安とか緊張とか怖さみたいなものと戦っている。
ドームをやっているバンドは少なくないですけど、精神的な意味も含んでここまで「生身」を感じさせたライブはなかったでしょう。客席もそうでしたね。妙な言い方ですけど「大観衆」という感じがしなかったんです。
照明もそういう感じでしたね。「整然とした大観衆」という見え方じゃない。最新鋭の機材に照らし出された客席という感じじゃない。色んな人が集まってるなあ。と思わせてくれた。それも「生身感」につながったんでしょう。
コンサートの「感情」というのかな。演奏が良かったとか歌に感動した、ということじゃない。「評論」という冷静な言葉が不似合いなくらいに「生身」に思えました。MCも感動的でした。書きませんけど(笑)。
というわけで曲ですね。アルバム「ユーモア」を携えてのツアーなんで収録曲をやるのは当然でしょうからネタバレにはなりませんよね。「ベルベットの詩」を。じゃ、お休みなさい。