「あいましょう」と読むんですね。表記はカタナカ。”アイマショウ”。私がSHOWです、というエンターテイナーの心をくすぐるような名前。去年の12月に出来たばかり。南佳孝さんが松本隆さんの曲を歌うコンサートがあって、その時に行こうと思ってたら開演3時で行けなかったということがありました。
今日、初めて行きました。1月にNACK5「J-POP TALKIN’」でインタビューした藤巻亮太さんのツアーの初日。レミオロメン時代は何度も見てましたしオムニバスのイベントでは見てましたけど、ソロのワンマンは初めてでした。ソロ10周年ですから、10年以上ぶりということになりますね。
アルバム「Sunshine」を携えてのツアー。彼も5,6年ぶりと言ってましたからね。しかもずっと声が出せないライブしかなかった。自分でも興奮を抑えきれない様子がありあり。バンドも入れて20年やっててもそうなるんだなあ、と思いました。
ライブに行く回数は減ってますけど、インタビューした人のものは出来るだけ行こうと思ってるんですね。アーテイストが「アルバムはライブで完結する」という言い方をしますけど、インタビューもそうだと思ってるんです。アルバムの話を聞いてライブを見て着地するという感じですね。
で、「アイマショウ」ですよ。近いです。有楽町の駅前。マリオンのB館7階。マリオンの本体というのかな。A館というのか。映画館があるところ、あそこの11階にも「ヒューリックホール」という新しいホールが出来てますけど、あそこより少し小ぶり。
やっぱり便利ですよ。その前に原宿で一つ取材があってその後に行ったんですが、30分もかからない。帰りも駅まで2,3分。ビッグネームの人には小さすぎでしょうけど、新しい人とかそういう規模でやるのが好きな人とか、実験的なライブとか、これから人気になるでしょうね。
新しくできるコンサート会場はアリーナみたいな大きなところばっかりになってますからね。もう少し手軽に出られる会場がないとコンサートシーンの底辺とか新しい人たちが出てくる土壌にはならないでしょうから。
「80年代ノート」も「89年」にさしかかって後4回の原稿で終わりになるんですが、あの頃のバンドブームを支えたのがライブハウスとライブハウスにも出られない新しいバンドだったんですね。その受け皿が代々木のホコ天だったわけです。
89年デビューのTHE BOOMの宮沢さんの当時のインタビューを見てたら「ライブハウスにも出してもらえなかった」という話がありました。ライブハウスは当時の主流だった「縦ノリ」じゃないと相手にしてもらえなかった。自由にやれる場所を探していて「ホコ天」になった、と。
東京に今、そういう場所があるかなあ、と帰りのJRの中でボーっと考えてました。「I'M A SHOW」がそういう場所になるのか分かりませんが、至近距離でライブハウスとは違う音楽の楽しみ方が出来る会場はどんどん増えればいいのになと思います。
藤巻亮太さん、女性客が大半でした。バンド時代よりも女性の比率は多いのかもしれません。貴重なシンガーソングライターならではでした。ということで曲ですね。「ホコ天」の話になったところでTHE BOOMを。
あ、藤巻さんも同じ山梨だ。偶然です。呼ばれましたね(笑)。彼の中にも”山梨のエコロジー”みたいなものを感じます。デビューアルバム「A PEACETIME BOOM」から「星のラブレター」。初期の彼らで一番好きな曲でしょうね。じゃ、お休みなさい。