この間、ASKAさんのインタビューの話を書きました。FM NACK5「J-POP TALKIN’」の収録ですね。去年の11月に出た11枚目の「Wonderful World」と3月に行われるデビッド・フォスターとのジョイントライブを中心にした話でした。
いつもそうなんですが、ASKAさんのインタビューは話がどこに転がってゆくのか分からない。彼の記憶力は僕らが想像してなかったことを思い出してくれたりしてそこからまた話が広がってゆく。一種のセッションみたいな感じなんですね。
それにも増して今回は去年の僕の体調不良のキャンセルがあったりしましたからね。収録前後の世間話や近況みたいな雑談つき。で、その中で彼が「台湾、どうしました」と訊いてくれたんです。
もう三年前になるのかな。もっとか。2019年に彼が台北でライブをやる前のインタビューでライブラリーの話をしたんです。その時はまだ「こういうことをやりたいんですよ」というレベルだったんですが、それを覚えていてくれたんです。
台湾にCDを送りたい、と言ってもまともに聞いてくれる人は少なかったんです。それがどうしたの、みたいな感じですね。で、先日のインタビューで訊かれたんで「オープンしてるんですよ」と言ったらほんとに喜んでくれました。
彼はそれを自分のブログで書いてくれました。立ち話だったんで詳しい説明までは出来なくて彼は「CD」を「アナログ」と勘違いしてそのまま書いてたんで、それを指摘したらすぐに訂正をしてくれました。それがこの二つです。
そもそも、初めて台湾に行ったのは94年のCHAGE&ASKAのアジアツアーでしたからね。それまでアジアにはさほどの関心はなかった。でも、台湾の人たちが日本語で歌ってくれるのに感動したところから始まってます。
その時は台湾が1949年から87年まで戒厳令が敷かれていて日本の音楽情報が遮断されていたことも知らない。知ったのは2016年に取材に行った時ですね。こんなに日本の音楽を愛してくれてるのに70年代80年代のことはほとんど知られてない。
しかも台湾には「CD」という形が定着する前に配信に移行してしまった。日本は逆ですから。世界で最もCDが定着してる国。CDは日本の文化財だとしたらそれを知ってほしいというのが直接のきっかけでした。
台北から高速鉄道で約30分。新竹というところにある台湾清華大学。オープンしてから行ってないんで、春になって色々一段落したら行ってみるつもりです。ASKAさんは夏に台湾公演もあります。それは見に行かないと、ですね。
CHAGE&ASKAのアジアツアーはカルチャーショックでした。何と言っても「SAY YES」と「YAH YAH YAH」。2019年の台湾大学のライブでも歌ってました。今日はソロで「YAH YAH YAH」を。じゃ、おやすみなさい。