昨日も書きましたけど、12年ぶりですよ。最後に話を聞いたのがレミオロメンの5枚目のアルバム「花鳥風月」の時、その後にバンドが活動休止になって彼はソロになってちょうど10年。ソロになって初めて会いました。
と言ってもapbank fesとかでは一緒になったこともありましたけど言葉は交わしてませんからね。丸々10年以上。ありがたいことに覚えていてくれました。10年という時間を感じさせない、それだけ間が空いていたからの話になりました。
以前から知っているというのはこういう良さがあるんだよね、と自分でも思えるインタビューというのかな。25日に出る4枚目のソロアルバム「Sunshine」は、ソロ10年の蓄積と過程があったこそと思わせてくれる力作でした。
5年ぶりですからね。その間にバンド時代の曲をアコーステイックで再録音したアルバムがあったり地元山梨で彼が主催のフェス「Mt.FUJIMAKI」を定着させたりした上でのアルバム。そういう成果が随所に感じられます。
レミオロメンは彼と同じ中高の同級生3人で組んだバンドですね。藤巻さんは群馬の工業系の大学の出身。都会の環境にはない季節感や自然と一体になった息づかいが魅力で2000年代のバンドの中でも独特のたたづまいでしたね。
理系の端正さ、といいますか。感情過多にならない。「花鳥風月」的なことを歌っても詠嘆に流れない。きちんとしているというのはロックバンドには似つかわしくないかもしれませんけど、品のいいバンドでした。
でも、ソロになってから色々試行錯誤しているようにも見えたんです。ソロ一枚、目のタイトルは「オオカミ青年」でしたからね。荒野に向かう孤高のオオカミ、みたいなイメージだったんでしょう。新作アルバムはそこからの到達点のようでした。
藤巻さんは、こういう職業というと変ですが、「芸能界」色が全くない稀有な人の一人だと思ってるんですよ。創作に対しての誠実さ、自分の生き方に対しての謙虚さ。でも、内面にはとっても強い何かがある。
それが気負うことなく自然に力強く一枚のアルバムになった。アルバムの一曲目が「この道 どんな道」で最後が「大地の歌」ですからね。自分の過去や今、青春を過ごしている人たちへのエール。全12曲の内面の旅、渾身のアルバムです。
12年ぶりに話をして以前よりも成長した姿を感じられるというのは気持ちのいいものです。いいインタビューになったのではないでしょうか。オンエアは1月21日と28日です。というわけで、アルバムのタイトル曲「Sunshine」を。
明日はFM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」のGLAYのTAKUROさんの後半二週の収録。じゃ、お休みなさい。