FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の12月の特集「大村雅朗没後25年」の三週目収録。マニピュレーターの石川鉄男さんがゲスト。大村さんのなくなる直前までスタジオを共にされていた方。大村さんと出会わなかったら今の自分はないと言われる方ですね。
マニピュレーターというのはコンピューター関係の楽器のオペレーションをするだけでなくコンサートでは全体の進行のタイミングとか”間”を決めてゆくコンダクターのような役割でもある。今、最も需要な存在と言ってもいいでしょう。
そういう仕事ですから歴史は新しい。シンセサイザー自体が70年代に入ってから。僕もテクノロジー関係は全くの素人ですし、そういう方とお話しするのも初めて。お会いする前は僕で大丈夫か、かなり身構えてたんですが、杞憂でした。
驚いたのは石川さんが小学生の時からシンセサイザーに興味を持って精通していた。最初にスタジオに呼ばれたのが78年の八神純子さんの「みずいろの雨」のレコーデイングだった。新しいシンセサイザーの説明に行ったんだそうです。
その時に会ったのが大村雅朗さんだった。そこで目を架けられたことから始まった。そして、97年にニューヨークでなくなった時もその二年くらい前からずっとスタジオを共にしていた。彼の中の大村さんというテーマで色々話を聞いてました。
編曲家・大村雅朗を印象付けた曲が「みずいろの雨」だった。八神さんにとっても最初の大ヒットですからね。2月10日の大阪フェステイバルホールで大村さんの没後25周年トリビュートコンサートがあるのすが、八神さんも出演されます。
そう、八神さんは元気ですねえ。11月の26日、渋谷のオーチャードホールで「ヤガ祭り」という年に一度のコンサートがあったんですが、チケットは完売。コンサートは何と休憩時間4時間!最後は総立ち、お客さんは拳を振り上げてました。
15分の休憩はありましたけど、正味3時間45分ですよ。男性でも今、それだけの長丁場のライブをやってる人はいないでしょう。「みずいろの雨」も若い頃よりも朗々とした歌いっぷりでした。
そして、昨日は大江千里さんのコットンclub。ジャズピアニストとしての千里さんのライブを堪能しました。歌も言葉も必要がないくらいに雄弁で表情豊かなピアノトリオ。ほんとに幸せそうなパフォーマンスでした。
今年の「J-POP LEGEND FORUM」は7月が「八神純子」、9月が「大江千里」でしたからね。なくなった大村さんを看取ったのが石川さんと千里さんだった。12月が大村さんの特集ですからね。そういう流れなんだなあと思いました。
で、昨日、帰ってから録画してあったクロアチア戦を見ました。泣きました。生で見ていたら昨日、使いものにならなかったでしょうね(笑)。「新しい景色」。いい言葉ですね。世界中がそういう景色を迎えられる年末になりますように。
というわけで、改めて。八神純子さん「みずいろの雨」を。じゃ、お休みなさい。