FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の12月の特集ですね。97年に46歳の若さでなくなった天才編曲家、作曲家でもあります。去年あたりから彼の再評価が始まっていて、9月には地元福岡で二日間のトリビュートコンサートが行われました。
それに合わせてギタリストの佐橋佳幸さんとベーシストの亀田誠治さんという二人の売れっ子プロデユーサーが選曲した二枚組のアナログ盤「大村雅朗の奇跡」というアルバムと河合奈保子さんの「大村雅朗作品集」も出ました。
大村雅朗さんは編曲家ですから自分が表に出る人ではないわけですが、彼が関わった名曲がどのくらいあるか。曲名を聞けばあれもこれもという感じ。最初のヒット曲が八神純子さんの「みずいろの雨」。78年ですね。
アーテイスト名をあげてみますね。ばんばひろふみさん、佐野元春さん、沢田研二さん、松田聖子さん、渡辺美里さん、大江千里さん、鈴木雅之さん、大沢譽志幸さん、南佳孝さん、薬師丸ひろ子さん、吉川晃司さん。もう数えきれません。
松田聖子さんでコンビを組んでいた松本隆さんは大村さんを弟のように思っていたといい、なくなった時は号泣したそうですし、亀田誠治さんは大村さんがアレンジした曲を聞いてアレンジャーに目覚めたという話もありました。
ともかく曲が変わる。メロデイーや言葉、歌い手の声やキャラクターを最大限に生かすアレンジをされる。大村さんが手掛けると曲が全く変わるというのが定評だった。でも、そういうスポットライトを浴びてこなかった。
日本の音楽界で「編曲家」というのはそういう存在だった。70年代のレコードには名前もクレジットされてないものもあります。でも、今、簡単に色んな曲が聴けるようになって、改めて再評価が始まっているわけです。
今日は2枚組アルバム「河合奈保子・大村雅朗作品集」の紹介。アルバムの解説を書いているシャンソン歌手、ソワレさん、本名、土屋信太郎さんがゲスト。河合奈保子という歌手がどういう人で大村さんがどんな曲を残してきたのか。
実を言うと河合奈保子さんをちゃんと聴くのは初めて。アレンジで聴かせる曲が沢山ありました。聴かず嫌いだったんでしょう。松本隆さんの本を書いて松田聖子さんを再発見したような感じでした。その模様はオンエアで(笑)。
今日は一週目の特集。昨日は三週目にあたる「佐橋佳幸さんと亀田誠治さん」がゲストの収録だったんです。でも、朝起きたら天井が回ってました。急遽、お願いして本編はお二人のトーク。僕は寝てました。ご迷惑おかけしました。
もうほんとに気温に負けてます。睡眠時間はちゃんと取ってるのにそういうことじゃないみたいです。12月、乗り切れるでしょうか。というわけで、河合奈保子さんの曲「imitation」を。アイドルの曲とは思えません。じゃ、お休みなさい。