来週、17日に発売ですね。18日にNACK5の「J-POP TALKIN’」のインタビューがあります。FM COCOLOの特集の「吉田拓郎」の原稿を書いて少し時間があったんで聴いたんですが、いいアルバムでありました。
思いがけず、というと失礼ですけど、こういうアルバムとは思わなかったという印象。もともと声は素晴らしい人ですし、ショッピングモールの女王と言われた人ですからね。何の予備知識のない通行人も涙ぐませてしまうだけの説得力がある。
ただ、アルバムはそれだけじゃありませんでした。簡単に言ってしまうと洋楽っぽかった。ソウルやR&B、ブラック・ミュージックの要素が強い。アレンジに武部聡志さんを筆頭に島田昌典さんと、亀田誠治さん、ミトカツユキさん錚々たる人が加わってる。
武部さんは割と初期から関わってる人ですけど、今までと少し違う意識性を感じさせる。どういう音楽にすれば半崎さんの歌が生きるかをはっきり認識したという感じなんです。ただ、声がきれいで歌の上手い人じゃなくなりました。
もともとが地道な活動で花を咲かせた人ですからね。メジャーデビューまで17年かな。一人でショッピングモールに連絡して歌わせてもらうところから始めた。ライブも自分でお金やミュージシャンを集めて開いていた。
アルバムのタイトルも「うた弁」ですからね。歌のお弁当箱。どちらかというと泥臭い。生活感がある。内容も地に足がついている。そこに洋楽的なカラーが加わった。同じように洋楽的な要素を入れても「借物」にならない土台が出来ている。おしゃれなシティ・ポップ”という感じじゃない。
ブラックミュージック自体が生活に密着している音楽でしょうし、そういう「ソウル」が備わっている。何があったんだろうな、と思って色々も探してたら、それまで契約していた大手芸能事務所を離れた、という記述を見つけました。
そのことが実際に関係していたかは分かりませんが、ありがちだなあ、と思ったり。やっとやりたかったことが出来るようになった、ということなんだろうなと勝手に推測してしまいました。世の中、そういうもんです。
アルバムはあいみょんの新作と同じ発売日。セールスは比較にもならないでしょうけどね。でも、そういう前評判とか人気にかかわらず、こういうアルバムに出会えると嬉しい、と思えるアルバムでした。こっから何かが始まるといいなと思います。
インタビューは18日かな。本来はもっと前だったんですが、僕のコロナで延期になってしまいました。ご迷惑をおかけしました。というわけで曲ですね。アルバムから武部さんがアレンジした「足並み」という曲を。じゃ、お休みなさい。